Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

ナナカマドの実は赤いランプ 

2008-10-30 20:14:55 | 自然の恵み
予想がはずれて、イヤ、天気予報とはちがって、今朝は雪が積もった景色ではなく、ハズレ。
晴れ間があっても7℃がせいいぱいの寒い日でした。

日差しを受けたナナカマドが綺麗です。

    
?     旭川市役所前のナナカマド

ナナカマドは、亜高山帯に分布する落葉樹で、代表的な紅葉木として秋の登山で普通に鑑賞できますが、北海道では街路樹としてつかわれています。

北海道内の23の市町村がナナカマドを市町村の木に指定しています。 ナナカマドは旭川市の木に指定され、街路樹に多く見られる地元では馴染みの木です。

ななかまど」という語呂ヤ響きが快いためか、企業、飲食店、商品名などに命名されて親しまれています。

    
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春は白い花が咲き、独特な奇数羽状複葉が緑濃く夏の木陰をつくります。秋には赤い実がとなって冬の野鳥が群がる餌になります。
赤い実と赤く紅葉した大木は、旭川での秋の風物詩なのです。

    
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葉が落ちてしまった冬期には、赤い実だけが残って枝にぶら下がる様子は、これもまた装飾を施した美しい光景です。

1990年に書かれた井上靖(旭川市生まれ)のナナカマドを詠った詩文の中に、ななかまどの実を、赤いランプと表現されています。

ナナカマドの赤い実に雪が積もると、一層赤いランプのイメージが強く、旭川の冬を風情ある町並みに彩ります。

まだしばらくは、赤く飾られたナナカマドの木が楽しめます。