山形の森 保守醒論

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旧東京中央郵便局舎に設置された、「GHQ民間検閲局」を語らない鳩山総務相

2009-03-02 13:34:15 | Weblog
3.2、鳩山邦夫総務相は、再開発工事が進んでいる東京駅前の旧東京中央郵便局を視察し、
重要文化財の価値がある建物を「米国流の利益追求主義で壊してきたのは国の恥だ。国辱ものだ」と語り、再開発の中止を求めていく考えを示した。
文化財保存の意義について議論していただくのは結構なことではあるのだが。
戦後の、1945.10から49.10までの4年間に亘り、この旧東京中央郵便局舎の3~5Fに「GHQ民間検閲局」が設置され、私信などの5~10%が開封検閲されていたことを是非語って欲しかった。
非公然機関ながら東京・大阪・福岡に開設され、最盛期には全体で8700人の英語訳の能力を持つ日本人検閲者を雇い入れていたとされる。
係わった関係者の多くは、その非公然事項から口を拭い続けてきていたが、近年になって(日本人として良心の悔恨から)元検閲官として証言する者も出てきて、占領期の実相も明らかになってきている。
鳩山総務相も、建築物としての文化財だけでなく(占領政策の)歴史の証明にも触れる絶好の機会であろうが、そのことに言及する発言はない。
メディアも一切報道しない。 いつもの似非ジャーナリズムの都合いい自己規制なるペテンさだけが写しだされる。
コメント
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