お騒がせの「ホリエモン・メール」問題は、怪文書の域を出ることなく、政局には遠いようである。
前原民主党が発足して、小泉自民党と切磋琢磨の改革競争で、後世に「2005年体制」の始まりだった、と評価されることを期待したものだが、メール問題は、ツメが甘く、オソマツとしか言いようが無い。
前原誠司は、京大で高坂正堯ゼミ・松下政経塾出身の経歴で、まともな国家観・歴史観と、確かな政治判断能力を持ち合わせていると思っていたが、いささか買い被りかと思えてきた。
それ以上に、「堀江メール」問題で、露呈したことは、民主党自体が稚拙で、全党的体制を取り得ない未熟政党だということ。
予算委員会はテレビ中継される花形委員会で、その丁丁発止は質疑の当事者のみならず、与野党の組織を挙げての総力戦の舞台である。
事案に対する真偽の基本的精査も不十分なまま、質問に臨む姿勢は、狼チルドレンそのものだ。
質問を容認した野田国対委員長・前原代表を含めて、“責任”の行く末が危惧されよう。
さらに子が深刻にならざることは、質問したオソマツ君・永田寿康議員が、東大・大蔵省(現財務省)出身のキャリア官僚の経歴であることに、驚いてしまう。
筆記試験上位者から、幾度もの面接を重ねて採用される財務省官僚は、霞ヶ関でも極めてバランス感覚を備えた官僚の中の官僚と評され、最も優秀な人材の宝庫とされている。
社会常識の欠けた語学官僚の外務省などとは、問題にならない。
その財務省が、「へたりチルドレン」並みの人物を抱えるほどに、落ちてしまったのだろうか。
永田は、昭和44年生れで平成5年入省、両親は、戦後教育世代と思われる。
国会議員が「オッチョコチョイの勇み足」だけでは済むまい。
子供議会ではないのだ。戦後ゆるみ教育の体たらくも、ここまで来たかの感がよぎる。
前原民主党が発足して、小泉自民党と切磋琢磨の改革競争で、後世に「2005年体制」の始まりだった、と評価されることを期待したものだが、メール問題は、ツメが甘く、オソマツとしか言いようが無い。
前原誠司は、京大で高坂正堯ゼミ・松下政経塾出身の経歴で、まともな国家観・歴史観と、確かな政治判断能力を持ち合わせていると思っていたが、いささか買い被りかと思えてきた。
それ以上に、「堀江メール」問題で、露呈したことは、民主党自体が稚拙で、全党的体制を取り得ない未熟政党だということ。
予算委員会はテレビ中継される花形委員会で、その丁丁発止は質疑の当事者のみならず、与野党の組織を挙げての総力戦の舞台である。
事案に対する真偽の基本的精査も不十分なまま、質問に臨む姿勢は、狼チルドレンそのものだ。
質問を容認した野田国対委員長・前原代表を含めて、“責任”の行く末が危惧されよう。
さらに子が深刻にならざることは、質問したオソマツ君・永田寿康議員が、東大・大蔵省(現財務省)出身のキャリア官僚の経歴であることに、驚いてしまう。
筆記試験上位者から、幾度もの面接を重ねて採用される財務省官僚は、霞ヶ関でも極めてバランス感覚を備えた官僚の中の官僚と評され、最も優秀な人材の宝庫とされている。
社会常識の欠けた語学官僚の外務省などとは、問題にならない。
その財務省が、「へたりチルドレン」並みの人物を抱えるほどに、落ちてしまったのだろうか。
永田は、昭和44年生れで平成5年入省、両親は、戦後教育世代と思われる。
国会議員が「オッチョコチョイの勇み足」だけでは済むまい。
子供議会ではないのだ。戦後ゆるみ教育の体たらくも、ここまで来たかの感がよぎる。