稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

カニサレスのアランフェス

2017年04月01日 | 日々
 NHKの「クラシック音楽館」でギター協奏曲 アランフェス。

 ぼくはこの曲がもともと好きなのだが、テレビでみるのは珍しく、大いに期待してみた。

 ギターを弾くのはスペインのカニサレス。

   

 ぼくは知らなかったが、氏はパコ・デ・ルシアのバンドにいたらしい。
 それならフラメンコギタリストそのものではないか。

 作曲したロドリーゴはもともとフラメンコの音楽に着想を得てこの曲を作ったらしい。

 カニサレスはインタビューに答えて
「私がアランフェス協奏曲から引き出すのは祖国フラメンコの芸術性です」
 と語っていた。

 さて、演奏が始まった。

 なるほど、カニサレスさん、座り方からしてあのフラメンコスタイル。

   

 そうして、奏法もまた確かにぼくがこれまで聴いてきたものとは違っている。

 ロドリーゴが作曲にあたってイメージしたのはこんな奏法だったのだろうか。
 あるいはそうかもしれない。

   

 従来のクラシックギターの奏法にはこだわらない、カニサレス自身の奏法。

 フラメンコに誇りと確信をもって、自由に弾いているかにみえる。

 それがとても印象的で、わくわくする演奏だった。

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