稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

流氷を訪ねてオホーツクへ(4)

2012年02月17日 | 
 4日目
 北海道の雪
 層雲峡温泉、朝は明るい晴れ。
 出発前にホテルの周りを歩く。


  (ホテル前国道)

 知床でもそうだったが、ここでも雪の量は多くない。
 雪は小粒でサラサラ。京都でみるようなヒラヒラしたのとは違っている。
 水分が少ないからか。
 子どもの頃、よくさわった片栗粉を思い出す。
 袋の外から押すとキュルキュル鳴ったのも同じ。
 おそらく地吹雪というのはこうした雪質に関係しているのだろう。
 低温だとこんなきれいな雪になるのだろうか。



 燃料消費型生活
 バスガイド(網走市在住)の話。
 「私たちは本州とは違って、暖房のため平均的には灯油をドラムで12本ほど燃やします。早いときはお盆過ぎあたりから燃やします。」とのこと。
 なんと2400リットル。18リットルに換算すれば、約130缶!
 しかも使い方は「屋内でTシャツで過ごせる」というからすごい。

 そういえば、仕事の関係で北海道から京都にしばらく滞在した人に尋ねたことがある。
「京都は温かいでしょう?」
「いえ、寒いです。北海道では建物の中に入れば半袖なんですよ」
 冬の過ごし方が違っているわけだ。

 確かに北海道の建物内は温かい。
 ホテルの客室から凍りそうな石狩川を見下ろす。寒暖の対照、実に不思議でさえある。


  (石狩川)

 冬のこの地域。仕事も何もかも、生活はすべて屋内になるのかもしれない。
 屋外はもっぱら移動の場、そこではしっかり防寒具で固めて、ということなのだろう。

 その昔、先住民アイヌの人々はどうやって冬を越していたのだろうと思ってしまう。



 さて、4日目は、層雲峡の観光、糠平温泉への立ち寄りのほか、特になにごともなく帯広空港に至り、羽田を経て伊丹空港へ。

 氷点を大きく下回る環境。それはぼくには初体験となった。
 しかし、また来てみたいと思うことしきり。       (完)


  (帯広 雪に埋もれた畑)
コメント (2)
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