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稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

紀州のドンファン事件裁判から

2024年12月13日 | 日々
 12日、紀州のドンファンこと野崎幸助さんの死亡をめぐり、和歌山地裁が元妻 須藤被告に無罪判決。

 裁判の争点をめぐる最近の報道から、ぼくは須藤被告の犯行とは言えないと思ってきたところだった。

 検察が今後どう動くかはわからないが、とりあえず冤罪は回避されたと喜びたい。

「疑わしきは被告人の利益に」という原則を貫いてこそ、冤罪は避けられる。

 判決は賢明だ。 

     

 ただ、ぼく自身の受け止めはいろいろ変わった。

 事件が起こった当時、ぼくは「ほう、遺産目当ての殺人事件か?」と即座に感じた。

 その後も、月100万円の契約結婚だったとか、密売人から覚醒剤を買ったとか、
はては札幌在住の男性から2980万円の詐取(確定)したとかの報道を受け、
ぼくは被告が野崎さんを殺したとしてもおかしくないと思ってきた。

 サングラス姿も何かぼくにはマイナスイメージだった。

 しかし最近になって、覚醒剤入手が野崎さんの依頼によったことや、
被告が野崎さんに多量の覚せい剤を飲ませたという証拠がないなどの報道に接し、
被告の「犯行」に疑問をもってきたところだった。

 思うに、判決に至るまでの断片的な報道は、被告に対するいろいろな負のイメージを作り出しやすい。

 被告をはじめ、家族たちは
それでもって孤立させられ、憎まれ・・・と苦しい立場に追いやられるのが常だ。

 むずかしいことではあるが、
報道される断片的なことがらには距離を置いて接することの大事さを改めて感じた次第だ。
 
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2 コメント

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Unknown (釣魚遊人)
2024-12-20 22:57:50
ご無沙汰しております。
報道もSNSやインターネットも鵜呑みにしては、いけないという話題も良くありますね。
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報道 (神田)
2024-12-21 08:33:25
 遊人さん、ありがとうございます。
 確かに報道をうのみににしてはいけない、それはぼくもわかるところです。
 ただ、ぼくらには、知る手掛かりがほかにない。それが辛いところです。
 ある意味では、永遠にくりかえす問題なのかもしれません。
「間違いかもしれない」という距離を常にもっていることが大事なのかもしれませんね。
返信する

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