稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

丸刈りなんぞしなくていい 

2012年02月28日 | 日々
 ゴールインするたびに倒れ込んだり、意識もうろうでも走ろうとする川内選手(埼玉県庁)。
 そのひたむきさ。最近はアイドル的存在になりつつある。

 その川内選手が東京マラソンで14位、五輪出場が厳しくなった。

 2月27日には「けじめ」と称し、丸刈りで登場。
 「応援や期待してくれた人に応えられず、悔しいし、情けなかった。誠意を示すために剃った」と。

 生真面目な川内選手らしい。

 が、ぼくはこんなとき、古い話ながら、かつてのマラソン五輪代表で自殺した円谷幸吉を思い出してしまう。職場、団体・・・様々な重圧を背負ったうえでの悲惨な死。
「父上様、母上様、三日とろろ美味しうございました」で始まる遺書。
 死に際まで感謝と謝罪でつづられたそれは今なお記憶に痛々しい。

 スポーツはあくまでその人自身のものであっていい。
 国家からも、地域からも、応援者からも自由であっていい。 

 ぼくはそう願うのだが。
 
 
コメント
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