西脇病院では、季節ごとに広報誌『Heat to Heart』を発行されています。表紙は、多くの場合、病院事業管理者兼病院長の岩井正秀院長が担当されているようです。読み応えのある巻頭言なので、毎回楽しみに読ませていただいています。
41号は、「『アンパンマン』という生き方」と題した文章でした。岩井院長は高知出身で、同郷の先輩に植物学者の牧野富太郎博士やアンパンマンの作者のやなせたかしさんがおられます。地域医療に必要なのは、ウルトラマンではなくアンパンマンだと書かれています。弱点があっても常に地域にいて、多くの仲間と戦っていくアンパンマンが、その土地の医療にとっては強い味方だと説明されています。働き方改革が叫ばれている昨今、救急対応や災害対応が求められる病院医師においても適応されます。岩井院長は、人の働き方は改革・規制されても、生き方に関しては誰も規制できない、「君たちはどう生きるか」であると書かれている。なるほどと感心しました。
『Heat to Heart』41号には、「妊娠~出産における支援」について詳しく書かれていました。看護師や医療技術のユニフォームが、変わったことも紹介されていました。動きやすそうで鮮やかな色彩のユニフォームのようです。
医師の確保、看護師の確保等、西脇病院を取り巻く環境は、まだまだ厳しい状況です。地域医療を支える市民力も衰えてきているようにもじます。改めて、西脇病院の果たしている役割について、市民一人一人が認識で来る取り組みが必要だと考えています。『Heat to Heart』が、市民への啓発に寄与されることを願っています。