東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

社寺工芸の伝統技術

2008-03-13 17:37:38 | 企業訪問
 黒田庄町黒田には、神社・仏閣の特殊な建築や屋根の葺き替えを仕事とされている会社、技術者の方が多くおられます。先日、その中の大城戸社寺工芸さんと大紀堂さんを訪問し、お話を聞かせていただきました。


 大城戸社寺工芸の社長の大城戸昇さんは、昨年兵庫県技能功労者表彰を受けられました。私の2級先輩で、若い頃より社寺工芸の技術を磨かれ、現在5名の若手を育てられています。地元の方が多いのですが、日高町から通われている方もおられます。技術の伝承が大変で、若手の育成に力を注がれています。私が訪問したときは、西脇市比延町の3つの祠の建築作業を行われていました。仕事は、京阪神が中心ですが、広島や横浜からも仕事の依頼があるそうです。それぞれ1年から2年がかりで仕事を請け負われています。
 大紀堂さんは、社寺工芸の一筋の伝統的な会社で、現在息子さんが仕事を継がれていますが、息子さんで6代目になるそうです。従業員5名で使い、忙しいときは独立した元従業員の方にも手伝っていただいているそうです。しかし、近年、文化財の改修工事が予算削減の中で少なくなってきているのが、大きな問題だと指摘されています。また、大紀堂さんは、建築よりも屋根の葺き替えを主体とされているのですが、材料である檜皮(ひわだ)の確保がしにくいことも悩みの種だそうです。
 社寺の屋根の檜皮葺を専門とされている方に、大西安夫さん、大城戸勘一さんがおられます。それぞれ、83歳、82歳と高齢ですが、今も元気に檜皮葺を行われています。お二人は、全国の由緒ある多くの社寺の屋根の葺き替えを手がけてこられています。例えば、大分の宇佐八幡宮や山口の瑠璃寺の屋根も手がけられました。私が訪問したときも仕事の最中でしたが、ナタで檜皮の大きさをそろえ手際よく作業を進められていました。
 特殊な分野である社寺工芸が、日本の伝統である神社・仏閣を守るためにも、技術の伝承が必要だと感じました。


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