26日(金)。昨日はまるで梅雨明けのように暑く、曇ってはいるものの明るい空だったので、午前中に長袖シャツにアイロンをかけて畳んでタンスにしまい、代わりに半そでシャツを出しました この衣替えの作業は猛暑だった昨年よりだいぶ遅れていると思います
ということで、わが家に来てから今日で1577日目を迎え、韓国軍合同参謀本部は25日、北朝鮮が同日午前5時34分と同57分に東部の元山付近から日本海に向けて2発の飛翔体を発射したと明らかにした という記事を見て 北朝鮮の金正恩委員長に成り代わって本音を述べるモコタロです
短距離ミサイルだったら 友だちのトランプ君は怒らないもんね 米に実害ないから
昨日、夕食に「厚揚げの土佐煮」「豚汁」「冷奴」を作りました 「厚揚げ~」は新聞の「料理メモ」を見て初めて作りましたが、何とか味が整いました
もう一つは「わさび枝豆」です。これはsoprano-motokoさんから教えていただいたレシピで、枝豆を茹でて、あごだしにワサビを溶かした だし汁に漬け込んで7時間以上冷蔵庫で冷やしたものです
motokoさんによると、塩ゆでしないのでヘルシーとのこと。朝作って夜いただきましたが、なかなか”オツな味”でビールのおつまみにピッタリです
また作ります
昨夕、サントリーホールで東京都交響楽団の第883回定期演奏会Bシリーズを聴きました プログラムは①モーツアルト「交響曲第38番ニ長調K.504”プラハ”」、②ブルックナー「交響曲第4番変ホ長調”ロマンティック”」(ノヴァーク版)です。指揮はアラン・ギルバートです
アラン・ギルバートは2017年まで8シーズンにわたりニューヨーク・フィル音楽監督を務め、現在はロイヤル・ストックホルム・フィル桂冠指揮者、2018年4月から都響首席客演指揮者を務めています。なお、今年9月にNDRエルプフィル首席指揮者に就任予定です
オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。コンマスは矢部達哉氏です
1曲目はモーツアルト「交響曲第38番ニ長調K.504”プラハ”」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1786年12月6日に完成し、1787年1月19日にプラハでモーツアルトの指揮により初演されました
この作品は、長い間プラハでの演奏会を念頭に書いたものと考えられてきました(それゆえ、「プラハ」という愛称が付いている)が、最近の研究ではそれ以前に完成されていたようです
モーツアルトがこの交響曲を書いていたところに、プラハから招待状が届いたため、急きょプラハで初演することになったということです
この曲は第1楽章「アダージョ~アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「フィナーレ:プレスト」の3楽章から成ります
アラン・ギルバートが指揮台に上がり、第1楽章の演奏に入ります 前半のアダージョを聴いていると、まるでオペラ「ドン・ジョバンニ」の世界ではないか、と思ってきます
デモーニッシュな世界が繰り広げられています
オーボエ首席の弘田智之氏の演奏が素晴らしい
この曲の大きな特徴は、モーツアルトの交響曲は通常「メヌエット」を含む4楽章形式であるのに、この交響曲は「メヌエット」を除く3楽章から構成されているということです この時期になぜモーツアルトは3楽章形式の交響曲を書いたのか、個人的には大いに興味があります
小宮正安氏はプグラム・ノートに、「モーツアルトの交響曲にはつきもののメヌエット(王侯貴族の優雅な踊りの音楽)が一切登場しないことは、王侯貴族中心の文化に密かに背を向け、わが道をひたすら疾走していたモーツアルトの反骨精神が表れていると言うと大げさだろうか」と書いています
「真相はモーツアルトのみ知る
」ですが、私はこの曲の演奏時間が全3楽章で30分以上かかることから、メヌエットを加えると交響曲としては長すぎて、プラハの市民にそっぽを向かれるから省いたのではないか、と考えています
モーツアルトの音楽の一番肝心なのはテンポ設定ですが、ケント・ギルバートの指揮は適切で、自然な流れを作っていました
休憩時間は男子トイレに長蛇の列。ブルックナーの音楽と男子トイレの行列の正比例現象は今なお健在のようです 自席の周囲を見ただけでも前後左右すべて男性です。会場全体を見渡して見ても男性客が7割以上ではないかと推測します
プログラム後半はブルックナー「交響曲第4番変ホ長調”ロマンティック”」(ノヴァーク版)です この曲はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1874年に作曲(第1稿)、1878~1880に改訂(第2稿)、1881年2月20日にウィーンでハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルによって初演されました
この時、ブルックナーは56歳でした。「遅咲きブルックナー」と言われる所以です
第1楽章「動きをもって、速すぎず」、第2楽章「アンダンテ・クワージ・アレグレット」、第3楽章「スケルツォ:動きをもって」、第4楽章「フィナーレ:動きをもって、ただし速すぎず」の4楽章から成ります
ギルバートの指揮で第1楽章に入ります 弦楽器による聴こえるか聴こえないかの微妙なトレモロが神秘的に奏でられる中、ホルンがテーマを奏でます
そして次第に演奏する楽器が増えていき、爆発します
この冒頭部分はまるで宇宙のビッグバンのようです
冒頭のホルンは持ちこたえ、その後好調な演奏を披露しました
そして、オーボエ、フルート、ファゴットといった木管楽器が冴えわたります
第2楽章では、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスがピッツィカートを奏でる中、ヴィオラがメランコリックなメロディーを奏でますが、この部分は都響の弦楽アンサンブルの素晴らしさを最大限に発揮した演奏でした 第3楽章はホルンの呼びかけで開始されますが、ホルンは増々絶好調です
中間部ではフルート、ファゴット、オーボエといった木管楽器が牧歌的なメロディーを奏でますが、これが素晴らしい
そして最後の第4楽章のフィナーレを迎えます。ブルックナーは常に神を意識して作曲を心がけていましたが、この楽章のフィナーレは、まさに「上へ、上へ・・・もっと高く、もっと高く、神の世界まで届け
」と言わんばかりの渾身の演奏でした
満場の拍手とブラボーに包まれたギルバートに対しカーテンコールが繰り返されます
拍手を送りながら思ったのは、「こういう音楽はヘッドホンやイヤホンで聴いていては、曲の本当の良さが分からないだろうな」ということでした 皆さん、マーラー、ブルックナーは生演奏で聴きましょうね