28日(月)。わが家に来てから今日で3849日目を迎え、トランプ米大統領は26日、自身のSNSで、軍事衝突が続くタイ、カンボジア両国と電話協議し、両国が「停戦にむけて協議することに合意した」と明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
外国の紛争に口出しするのは 小さな政府を目指す共和党の方針に反する トランプは何が欲しい?
昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールで「フェスタサマーミューザ:東京シティ・フィル」公演を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 ”皇帝”」、②マーラー「交響曲第1番 ニ長調 ”巨人”」です
演奏は①のピアノ独奏=小山実稚恵、指揮=高関健です
この公演も満員御礼です 高関健のマーラーですから当然といえば当然です
オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置を採ります コンマスは戸澤哲夫です
1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 ”皇帝”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1809年に作曲、1811年にライプツィヒで初演されました
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・ウン・ポーコ・モッソ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります
ピアノ独奏の小山実稚恵はチャイコフスキー国際、ショパン国際両コンクールに入賞し、オーケストラとの共演、リサイタルの開催と精力的に活動を展開しています
高関の指揮で第1楽章が力強い独奏ピアノとともに開始されます 小山のピアノは奇を衒っているところは全くなく、正攻法でベートーヴェンに対峙します
第2楽章はリリシズムの極致を行く演奏で、やっぱりベートーヴェンは緩徐楽章が素晴らしいな、とあらためて思いました
間断なく突入した第3楽章の冒頭、決然として入ってきた小山のピアノが、ベートーヴェンの強い意志を感じさせる素晴らしい演奏でした
満場の拍手とブラボーが飛び交うなか、カーテンコールが繰り返されました 小山はショパン「ノクターン第2番 変ホ長調 作品9-2」を緩やかなテンポでロマンティックに演奏、再び大きな拍手に包まれました
プログラム後半はマーラー「交響曲第1番 ニ長調 ”巨人”」です この曲はグスタフ・マーラー(1860-1911)が1883年から88年にかけて作曲、89年にブタペストで初演され、その後93年から96年にかけて改訂を加え、1899年にウィーンで初演されました
第1楽章「ゆるやかに、重々しく」、第2楽章「力強く運動して」、第3楽章「緩慢なことなく、荘重に威厳をもって」、第4楽章「嵐のように運動して」の4楽章から成ります
弦楽器は14型のままで、ステージ下手にハープがスタンバイします 指揮者の譜面台にはマーラーのスコアブックが置かれていますが、高関は一度も開くことなく暗譜で指揮をします
楽譜を見ないのに譜面台に置くのは、高関のマーラーの作品に対する敬意の表れです
高関の指揮で第1楽章に入ります 鳥の声を表すフルート、オーボエ、クラリネットの演奏が素晴らしい
舞台裏で演奏するトランペットのファンファーレはちょっと不安定でした
第2楽章では谷あかねのホルンが素晴らしく、またホルン8本がベルアップ奏法を見せました
第3楽章の冒頭は、ティンパニの下降動機に乗ってコントラバスが「フレール・ジャック」の主題を静かに奏でます
日本では幼稚園で歌われる「グーチョキパーで グーチョキパー なに作ろ~ なに作ろ~」のメロディーで知られています
このソロが素朴な味わいがあって素晴らしかった
ここでもオーボエ、フルートの演奏が冴えていました
第4楽章はマーラーの指定通り「嵐のように」激しい演奏が展開しました
ホルンの重厚感溢れる演奏が際立ち、弦楽器が渾身の演奏を繰り広げます
ラストではマーラーの指示通り、ホルンセクション8人(+トロンボーン1)が立ち上がり、勇壮なテーマを演奏しました
胸のすくような素晴らしい演奏に満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました 高関健 ✕ 東京シティ・フィルにとって、ヴィンヤード形式のミューザのホールで満員の聴衆に囲まれて拍手を浴びたことは、大きな成果だったのではないか と思います
東京シティ・フィルの定期演奏会では、カーテンコール時の写真撮影が不可なので、撮影が許可されるフェスタサマーミューザは貴重なシャッターチャンスです
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます