6日(土)。昨日は午前中、池袋の健康検査センターに行き「胃がん検診(胃部X線検査)」を受診しました コップ1杯分のバリウムを飲んで、検診機に寝かされ、仰向けになって! 左斜めになって! 右に3回転して! と さんざん身体を動かされたので、終わった時には気持ちが悪くなるほどでした
次は10月に「肺がん検診」があります
ということで、わが家に来てから今日で1737日目を迎え、トランプ米大統領は4日、米独立記念日にあたり首都ワシントンで、戦闘機や戦車が登場するなど軍事色が強い祝賀行事を開いた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプが親近感を感じている金正恩に行動が似てきたね 頼れるのは軍事力だけ
昨日、夕食に「棒棒鶏」と「けんちん汁」を作りました 「けんちん汁」には豚肉を入れたので 限りなく豚汁に近いけんちん汁になりました
一昨日、サントリーホールで新日本フィル第607回定期演奏会(ジェイド・シリーズ)を聴きました オール・ブラームス・プログラムで、①運命の歌 作品54、②哀悼の歌 作品82、③ドイツ・レクイエム 作品45です
演奏は、ソプラノ=高橋絵里、バリトン=与那城敬、合唱=栗友会合唱団、指揮=ベルトラン・ド・ビリーです
ベルトラン・ド・ビリーはパリ生まれ。ウィーン・フォルクスオーパー第1カぺルマイスター、バルセロナ・リセウ劇場音楽監督、ウィーン放送交響楽団音楽監督などを歴任、1997年以降はニューヨーク、メトロポリタン歌劇場に定期的に客演しています
ソプラノ独唱の高橋絵理は国立音大大学院修了。二期会オペラ研修所第50期を優秀賞・奨励賞を受賞して修了 新国立劇場オペラ研修所第10期生修了。第47回日伊声楽コンコルソ第3位入賞を果たしています
バリトン独唱の与那城敬は桐朋学園大卒。新国立劇場オペラ研修所第5期修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてミラノに留学。マリオ・デル・モナコ国際声楽コンクール第3位入賞を果たしています
栗友会(りつゆうかい)合唱団は、栗山文昭を音楽監督兼指揮者とする混声4団体、女声6団体、男声2団体で構成されており、新日本フィルとの共演も多い合唱団です
オケはいつもの新日本フィルの並びで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です オケの後方には栗友会の混声合唱団がスタンバイします。約110人の男女比はほぼ45対65です。合唱団はたいていこのような比率のような気がします
コンマスはチェ・ムンスです。いつものように第2ヴァイオリンの篠原英和氏と松崎千鶴さんを確認しました
1曲目は「運命の歌 作品54」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が、ドイツの詩人フリードリヒ・ヘルダリーンの「ヒュペーリオン」の中の詩に基づいて作曲したもので、1871年10月18日にカールスルーエでブラームス自身の指揮で初演されました
2曲目は「ネ―二エ(哀悼の歌) 作品82」です この曲はフリードリヒ・フォン・シラーの「ネ―二エ」に基づき、1880年夏、避暑地バート・イシュルでスケッチを開始し、翌1881年夏にウィーン近郊のプレスバウムで完成しました
とにかく合唱が素晴らしい また、「哀悼の歌」冒頭の序奏部におけるオーボエ首席・金子亜未の演奏が冴えていました
と書きましたが、休憩時間にプログラム冊子の「NJP from Inside」を見たら、「首席オーボエ奏者の金子亜未が6月付で新日本フィルを退団しました」と書かれていてビックリしました
ペラ1枚の「本日の出演者配置図」を見ると、彼女は「エキストラ出演者」になっていました
金子さんは、”試用期間”を含めて3年くらいしか在籍しなかったのではないかと思います
前半2曲の終演後、ビリーが立たせたのは金子亜未さんだけだったことからも分かるように、彼女は優秀なオーボエ奏者でした
新日本フィルには古部賢一という、頼りになる首席オーボエ奏者がいますが、オーボエはオーケストラの要となる存在だけに やはりツゥー・トップでいきたいところでしょう
退団の理由は明らかではありませんが、新日本フィルも惜しい人材を失ったものだと思います
彼女は他のオケにトラバーユでもするのでしょうか? そうだと良いのですが
プログラム後半は「ドイツ・レクイエム 作品45」です この曲は1854年から1867年にかけて作曲され、1867年12月1日に第1曲から第3曲までがウィーン楽友協会で初演され、1868年5月に最後の第5曲が追加され、現在の全7曲での初演は1869年2月18日にライプツィヒ・ゲヴァントハウスでライネッケの指揮で行われました
この曲は第1曲「かなりゆっくりと、表情豊かに」、第2曲「ゆっくりと、行進曲風に」、第3曲「アンダンテ・モデラート」、第4曲「中くらいの速さで」、第5曲「ゆっくりと」、第6曲「アンダンテ~ヴィヴァーチェ~アレグロ」、第7曲「厳かに」から成ります
バリトンの与那城敬が指揮台の右サイドに、ソプラノの髙橋絵理が左奥のハープの隣にスタンバイします ビジュアル的に面白いと思ったのは第1曲です。弦楽器は左半分(ヴァイオリン・セクション)はお休みで、右半分(ヴィオラ、チェロ、コントラバス)が活躍します。こういう曲も珍しいのではないかと思います
この曲でも全曲を通して合唱が素晴らしい バリトン・ソロは第3曲と第6曲、ソプラノ独唱は第5曲で歌われますが、与那城敬はよく声が通っていました
髙橋絵理はクリアな美しい歌声で高音がよく伸びました
宗教曲が3曲、しかもブラームスともなれば、うつらうつらする輩も決して少なくないと思いますが、ビリーは速めのテンポで演奏を進め、終始オケと合唱団に緊張感を持続させ 最後まで聴衆を飽きさせませんでした そのこと自体は良いのですが、聴き終わった後で、じわっとくる深い感動という点では若干物足りなさを感じたことも否めませんでした
定期演奏会で同じ作曲家の宗教曲を3曲というプログラミングは再考を要するように思います