13日(土)。高校時代のクラス会の通知が届きました 10月19日(土)午後3時から西武線・所沢駅近くの会場となっています。幸いコンサートの予定が入っていないので出席します
前回が2014年11月だったので約5年ぶりです
それ以降、2016年7月末に担任のY先生が亡くなられたので、先生なしで初めてのクラス会となります
前回は女性の出席がゼロでした(親の介護等)が、今回はどうでしょうか。楽しみです
ということで、わが家に来てから今日で1744日目を迎え、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうへの2回目の着陸に成功したことを受け、米航空宇宙局(NASA)の小惑星探査機オシリス・レックスのチームは11日、ツイッターで「やったね!おめでとう」と祝福した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
着陸シミュレーションが10万回に及んだという抜け目のNASAに脱帽したらしい
昨日、夕食に「鶏とブロッコリーの炒めもの」と「カレー風味のキャベツスープ」を作りました 「鶏と~」は新聞の「料理メモ」のレシピですが、調味料は塩と胡椒だけです
両方とも初挑戦ですが、何とか美味しく出来ました
昨日、よみうり大手町ホールで「第22回読響サンサンブル~鈴木康治プロデュースの室内楽」を聴きました プログラムは①ルクレール「2つのヴィオラのためのソナタ第4番ニ長調作品12-4」、②ヒンデミット「弦楽三重奏曲第2番」、③ブラームス「弦楽五重奏曲第2番ト長調作品111」です
出演はヴィオラ=鈴木康治、正田響子、ヴァイオリン=長原幸太、外園彩香、チェロ=富岡廉太郎です
1曲目はルクレール「2つのヴィオラのためのソナタ第4番ニ長調作品12-4」です この曲はジャン=マリー・ルクレール(1697-1764)が1747~49年頃に作曲した「2本のヴァイオリンのためのソナタ集」の1曲をヴィオラ用に編曲した版で演奏するものです
プレトークで鈴木康治氏が説明したように、「なぜヴィオラ2挺で演奏するかと言えば、2挺のヴィオラのためのソナタがないから」です
この曲は4つの楽章から成ります
ヴィオラの鈴木康治氏と正田響子さんが登場し、演奏に入ります 全曲を聴く限り、全体的に明るく宮廷音楽のような趣があり、ヴァイオリンとは一味違ったヴィオラならではの音色の楽しみが味わえました
なお、どうでもいいことですが、プレトークによると、ルクレールは殺されたそうで、今なおミステリーだそうです
中山七里あたりが小説にしたら(たとえば「永遠にさよならルクレール」とか)ベストセラーになるかも
2曲目はヒンデミット「弦楽三重奏曲第2番」です この曲はパウル・ヒンデミット(1895-1963)が1929年に自らヴィオラを務める弦楽三重奏団のために作曲した3楽章から成る作品で、シモン・ゴルトベルク(Vn)、エマヌエル・フォイアマン(Vc)、ヒンデミット(Va)により1933年3月17日にアントワープで初演されました
ヴァイオリン=長原幸太、ヴィオラ=鈴木康治、チェロ=富岡廉太郎により演奏に入ります プレトークで鈴木氏が語ったように、長原氏は頭がモヒカン刈りっぽいエキセントリックな髪形で、ヤクザのようです
彼の周りでは、いま野球の話はタブーだそうです。長原氏はオールスター戦を前に11連敗を喫した赤ヘル軍団のファンとして知られています
現在セリーグ首位を走る読売ジャイアンツの事務局が入居する読売新聞東京本社ビル内の よみうり大手町ホールで演奏するのですから大胆素敵と言うべきでしょう
あるいはヤケクソか
第1楽章では鈴木氏のヴィオラが深い音色で響き、ヴィオラの音色の美しさを知らしめていました ヴィオラ奏者でもあったヒンデミットならではの曲想だと思いました
また、第2楽章のスケルツォにおける3つの楽器の丁々発止のやり取りが面白く聴けました
休憩時間に、当ブログの読者Nさんとホワイエでコーヒーの飲んで歓談しました Nさんは是非観たかった神保町「岩波ホール」で上映の「ニューヨーク公共図書館」を見逃したことを残念がっていました
その後は伊福部昭や武満徹の映画音楽の話題等で盛り上がりました
席が比較的近いことが分かったので、今後も休憩時間はNさんと歓談することになりそうです
プログラム後半はブラームス「弦楽五重奏曲第2番ト長調作品111」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1890年に作曲しましたが、彼はこの曲を最後に引退するつもりでいました
それだけに、最後の霊感に満ちた素晴らしい作品に仕上がっています
その後、彼はクラリネットの名手ミュールフェルトと出会い、新たな霊感を得てクラリネットのための作品を世に送り出すことになります
この曲は第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ・マ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「ウン・ポコ・アレグレット」、第4楽章「ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ・プレスト」の4楽章から成ります
第1ヴァイオリン=長原幸太(鯉さん11連敗)、第2ヴァイオリン=外園彩香(趣味は食品サンプル。女子高生が鞄にぶら下げてるアレ)、第1ヴィオラ=鈴木康治(愛猫ルークが目覚まし時計代わり)、第2ヴィオラ=正田響子(今年こそビアガーデンに行きたい!)、チェロ=富岡廉太郎(趣味は洗濯。ほかに洗濯の余地はないのか?)により演奏に入ります この曲の魅力は何と言っても、中声部の充実です
弦楽四重奏にヴィオラを追加することによってその効果が発揮されています
プレトークで鈴木氏が指摘していたように、この曲は「メインメロディーが奏でられている裏側で、他の楽器が別のメロディーを奏でている」ところが面白いと思います
それはCD等によって耳で聴いているだけでは分かりませんが、実際に演奏者を目で見て音を耳で聴くと、同じヴァイオリン同士、あるいはヴィオラ同士でも別々のメロディーを弾いていることが少なくないことが確認でき、「ああ、これがブラームスの室内楽の魅力の根源か
」と気が付いたりします
演奏は、とにかく長原氏と鈴木氏が滅茶苦茶に巧いし、セカンドの外園さんと正田さんがピタリとつけているし、チェロの富岡氏が一人でしっかりと低音を支えているし、見事なアンサンブルでした プレトークで鈴木氏がヴィオラの良さをアピールしたこともあって、全体的にヴィオラの音色の魅力が前面に出た演奏だったように思います
5人はブラームスのアンコール・ピースとしては定番の「ハンガリー舞曲第5番」を演奏しましたが、ヴァイオリンとヴィオラがそれぞれ第1と第2が入れ替わり、外園さんが第1ヴァイオリンを担いました 冒頭、彼女のソロでイントロ部分が演奏されますが、日本の演歌でいう「こぶし」を効かせたような技巧的な演奏を見せたため、隣のモヒカン長原氏がチラッと彼女の方を垣間見て「おおっ、なかなかやってくれるじゃん
」という顔でニヤリとしました。その後5人は、緩急をつけたメリハリのある演奏を展開し、会場割れんばかりの拍手を浴びました
アンコールの話で盛り上がる「打ち上げ」の様子が目に浮かぶようでした
なお、この曲を聴くにあたりアマデウス四重奏団+セシル・アロノヴィッツ(ヴィオラ)のCDで予習しておきました