19日(金)。わが家に来てから今日で1750日目を迎え、公正取引委員会は ジャニーズ事務所がテレビ局対し、退所した元SMAPメンバーの稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの起用を見送るような働きかけがあった場合は独占禁止法違反につながる恐れがあると注意した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
草薙君の「ブラタモリ」のナレーション以外に公式なテレビ出演はないらしいな
昨日の夕食は「すき焼き」にしました 娘が春菊が嫌いなので代わりにキャベツを入れましたが、これが なかなか合うのです
昨日、午前11時から上野の東京藝大奏楽堂で第10回藝大モーニングコンサートを聴き、午後6時半から初台のオペラパレスで新国立オペラ、プッチーニ「トゥーランドット」を観ました ここでは第10回モーニングコンサートについて書きます
プログラムは①田野辺賢治「Urbi et Orbi」、②プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番ハ長調作品26」です ②のピアノ独奏は藝大3年・角野未来さん、管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、指揮=山下一史です
全席自由です。1階12列12番、左ブロック右通路側を押さえました
1曲目は田野辺賢治作曲「Urbi et Orbi」です 田野辺君は東大教養学部理科Ⅱ類を中退後、東京藝大作曲家に入学、現在4年生です
演奏前の本人による解説とプログラム冊子に記載のプログラム・ノートによると、「Urbi et Orbi」は「ローマと全世界へ」という意味で、ローマ教皇による祝福を意味しているとのこと。「我々の社会の有様をオーケストラに投射する」というのがこの曲のコンセプトだそうです プログラム・ノートには「全体は3つのセクションに分かれており、それぞれ原初的、中世的、近代的な社会分化の諸類型(社会分化形態の段階)に準えられた可変的構造を持つ」といったような小難しいことが詳細に書かれていますが、耳だけでなく頭の悪い私の理解の範疇を超えます 本人は「難しいことを書きましたが、音楽はそれほど難しいものではありません 複数の編成による演奏が同時に進行していく音楽です 例えば、3つの異なる音楽を同時に演奏したら混乱しますが、ある時点で素晴らしい調和が達成するところがあったりします この曲では、そういう点が多くなるように作曲しました」と解説しました
オケの編成は、珍しく左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対向配置をとり、センターにはグランド・ピアノがスタンバイしています。コンマスは植村太郎氏です
山下氏の指揮で演奏が開始されます 全体は3つの部分から成りますが、その区切りは分かりません 本人は「複数の編成による演奏が同時に進行していく音楽」と説明していましたが、私にはごく普通の”現代音楽”に聴こえました。たぶん、私の耳はこの種の音楽を理解できる能力を備えていないのだと思うと、とても残念です
ピアノの入れ替えと打楽器の配置換えを中心に相当時間がかかり、弦楽器の編成も変わりました。左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴォイラ、その後ろにコントラバスという いつもの並びになりました
プログラム後半はプロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番ハ長調作品26」です この曲はセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)が1917年に作曲に着手したものの、その年に起きたロシア革命の混乱を避けてアメリカに亡命したため、作曲が一時中断され、1921年にフランスのブルターニュ滞在中に完成させた作品です 第1楽章「アンダンテ~アレグロ」、第2楽章「アンダンティーノ」、第3楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります
濃いピンクのシンデレラのようなドレスに身を包まれた藝大3年・角野未来(すみの みらい)さんがピアノに向かいます
山下氏の指揮で第1楽章に入ります。冒頭クラリネットの素朴な旋律に続き、オケが上昇気流に乗ったかのようにスピードを増していき、独奏ピアノが軽快に入ってきます この疾走感はいつ聴いてもたまりません この曲は最初から最後まで超絶技巧を要する難解な作品ですが、角野さんは、演奏することに喜びを感じながら弾いているのが窺え、とても素晴らしいと思いました 全3楽章とも変化に富んだ曲想ですが、とくに第2楽章は、ピアノ・ソロによる美しい旋律美を堪能できるばかりでなく、急激に変化するリズムやメロディーに即時対応していく角野さんの技巧が冴えていました 角野さんに明るい未来あれ
藝大プロジェクト2019「クラーラ・シューマン生誕200年に寄せて」(クラーラ・シューマンをめぐる3つのコンサートと3つの講座)が10月に開かれます 日程は下のチラシの通り 10月10日(木)、同12日(土)、同20日(日)ですが、チケットの発売・公演の詳細は近日中に藝大楽理科、藝大奏楽堂の各ホームページで公開されるそうです ブラームスの永遠の憧れクラーラ・シューマンの人と音楽はどんなものか、興味のある方は要注目です