24日(水)。わが家に来てから今日で1575日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は23日、金正恩朝鮮労働党委員長が 新たに建造した潜水艦を視察したと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
潜水艦の建造も結構だけど 全国民に食糧や医療品は十分行き渡っているのかな?
昨日、夕食に「カリカリ豚のねぎソース」「生野菜とアボカドのサラダ」「卵スープ」を作りました 「カリカリ~」は初挑戦ですが、赤唐辛子がピリリと効いて美味しかったです
昨日、神楽坂のギンレイホールで「マイ・ブックショップ」と「ビール・ストリートの恋人たち」の2本立てを観ました
「マイ・ブックショップ」はイザベル・コイシュ監督による2017年イギリス・スペイン・ドイツ合作映画(112分)です
1959年イギリスのある海岸地方の小さな町。書店が1軒もないこの町でフローレンス(エミリー・モーティマー)は戦争で亡くなった夫との夢だった書店を開業しようとする しかし、保守的なこの町では女性の開業はまだ一般的ではなく、フローレンスの行動は住民たちに冷ややかに迎えられる
フローレンスは読書は嫌いだが機転が利く少女クリスティーンを雇い入れる。40年以上も自宅に一人で引きこもり、ただ本を読むだけの毎日を過ごしていた老紳士エドモンド・ブランディッシュ(ビル・ナイ)と出会ったフローレンスは、老紳士に支えられ、書店を軌道に乗せる
そんな中、彼女を良く思わない地元の有力者ガマート夫人(パトリシア・クラークソン)が”政治力”を使って書店を潰そうと画策していた
この映画は、イギリスの文学賞ブッカー賞を受賞したペネロピ・フィッツジェラルドの小説をイザベル・コイシュ監督が映画化した作品です
知人に薦められて「ロリータ」を読んだフローレンスは、当時としては斬新なこの作品を店で売るべきかどうか迷い、町一番の読書家のブランディッシュに相談しますが、彼は彼女をわざわざ自宅に招き、「あなたは勇気がある。あなたを応援したい。売るべきだ」と答えます。それを受け、フローレンスは「ロリータ」を大量に仕入れますが、これが大当たりして店には人だかりができます
「ロリータ」はロシア生まれのウラジミール・ナボコフが1955年に発表した長編小説で、少女性愛者のハンバート・ハンバートと 彼が心惹かれた少女ドロレス・ヘイズとの関係が描かれています この映画の物語の前年=1958年にアメリカでベストセラーになっています
今では「ロリータ・コンプレックス」(いわゆる”ロリコン”)の元として知られています
フローレンスは読書嫌いなクリスティーンに「いつかは、これを読まなきゃだめよ」と言って「ジャマイカの烈風」(リチャード・ヒューズ著)を手渡します フローレンスが舟で町を離れるとき、ただ一人見送りに駆け付けたクリスティーンの胸には「ジャマイカの烈風」が抱かれていました
それから何年か後、フローレンスの夢はかつての読書嫌いの少女に引き継がれていることが示されます。爽やかなラストシーンでした
「ビール・ストリートの恋人たち」はバリー・ジェンキンス監督による2018年アメリカ映画(119分)です
1970年代のニューヨーク。19歳のティッシュ(キキ・レイン)は幼なじみの恋人ファニー(ステファン・ジェームズ)と幸せな日々を送っていた ある日、白人警官の怒りを買ったファニーは無実の罪で逮捕されてしまう
妊娠中のティッシュは両親の力を借りながら婚約者の無実を晴らそうと奔走する
この映画は、「ムーンライト」でアカデミー作品賞を受賞したバリー・ジェンキンス監督が1970年代のハーレムに生きる若い黒人カップルの愛を描いた作品です
この映画を観て真っ先に思ったのは、1970年代のアメリカは典型的な黒人差別社会だったのだな、ということです ちょっとしたイザコザが起こると、白人ではなく黒人が罪を着せられ逮捕されてしまう
無実を証明するには証人探しや弁護士費用がかかるが、貧しい彼らにはそんな大金はない
そこでどうするかと言えば、ティッシュとファニーの両方の父親は金を作るために商品を略奪し横流しする
ティッシュはそのことを知っているが口出しできない。一方、牢獄にいるファニーはそんなことを知る由もない
これが彼らを取り巻く現実です
やがてティッシュは男児アロンゾを生みます 数年後、2人で刑務所に面会に来た時、3人で手を取り合って神への祈りを捧げますが、アロンゾが言います。「神さま、パパをお守りください
」。これはティッシュが日頃からアロンゾに言い聞かせていた言葉でした
アロンゾの言葉はティッシュとファニーの絆を一層深め、いつかは必ず3人で幸せな暮らしが出来るという希望を与えました