3日(水)。わが家に来てから今日で1734 日目を迎え、トランプ米大統領は1日、イランが貯蔵する低濃縮ウランが核合意で定められた制限量を超えたと発表したことについて、「イランは火遊びをしている」と非難した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
イランが火遊びしたら石油が燃え上がるよ トランプの火遊びはツイッターだろ!
昨日、夕食に「サバの塩焼き」「野菜とベーコン炒め」「タコの山掛け」を作りました 「野菜とベーコン炒め」は soprano-motoko さんのレシピですが、食べ終わった後で 玉ねぎを入れるのを忘れていたことを思い出しました
盛り付けは美的感覚ゼロですが、味はまあまあだったので まあいいかと思っています
昨日、早稲田松竹で「哀しみのトリスターナ」と「昼顔」の2本立てを観ました
「哀しみのトリスターナ」はルイス・ブニュエル監督・製作・脚本による1970年フランス・イタリア・スペイン合作映画(100分)です
両親を亡くした16歳の少女トリスターナ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は家賃収入で暮らす老貴族ドン・ロペ(フェルナンド・レイ)の養女となる ロペは最初のうちは親娘の関係を意識していたが次第にトリスターナに男女の関係を迫るようになる
はじめのうちはロペの言いなりになるトリスターナだったが、若い画家オラーシオ(フランコ・ネロ)と恋に落ちたことをきっかけに、ロペへの憎しみを募らせていく
そしてロペを捨て、オラーシオと結婚するが、数年後、右脚に出来た腫瘍が悪化し、なぜかロペのもとに戻って来る
腫瘍が最悪の状態になり 彼女は右脚を切断することになる
もはや他に頼る者がいない彼女はロペと結婚式を挙げる。しかし彼への愛情はなかった
この映画は台詞がフランス語で、それをスペイン語に吹き替え、日本語の字幕で観るという段階を踏んでいるので、残念ながらカトリーヌ・ドヌーブの声を聞くことは出来ません
養女という弱い立場にあったトリスターナが、若い恋人を得ることによって年老いたロペに対し強く出るようになるという「力関係の逆転」がありますが、さらに物語が進展すると、強くなったはずのトリスターナが片脚を切断することによって再び弱い立場に落ち込む「再逆転」が起こります しかし、最終的にはロペは老いには勝てず、片脚ながら若いトリスターナだけが生き残ることになります
ロペのもとに戻ったトリスターナが両手と片脚(ペダル)で弾くショパン「練習曲ハ短調作品10‐12」(革命のエチュード)の嵐のような激しい音楽は、ロペに対する怒りの挑戦状のように聴こえました
「昼顔」はルイス・ブニュエル監督による1967年フランス・イタリア合作映画(101分)です
セプリーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は裕福な医者の夫ピエール(ジャン・ソレル)と何不自由ない暮らしを送っていたが、不感症の半面マゾヒスティックな妄想に囚われていた そんなある日、ピエールの友人ユッソン(ミシェル・ピッコリ)からパリにある娼館の話を聞いた彼女は、好奇心から足を運び、午後2時から5時まで「昼顔」という偽名で働くことになる
封印してきた性を開放することで夫への愛情も深まり、満ち足りた気分を味わうセプリーヌだったが、ある日、ユッソンが娼館を訪ねたことから、彼女の日常がバレてしまう
一方、マルセルという金歯の男がセプリーヌに付きまとうようになり、自宅まで押しかけてくる。彼は夫のピエールを亡き者にしようと待ち伏せし銃を発砲する
ユッソンが全身麻痺のピエールの見舞いにやってきて、「ピエールはセプリーヌが介護をしてくれることを申し訳ないと思っているが、麻痺で口に出せない
だからセプリーヌの二重生活の実態を打ち明けることによって、気が楽になるようにしてあげた方が良い」とセプリーヌに言い、ピエールに真実を伝える
それによって、ピエールもセプリーヌも救われたのだった
この作品は、ジョセフ・ケッセルの同名小説をルイス・ブニュエル監督が映画化したものです この映画の冒頭では、ユッソンが女性なら誰でも口説く”ナンパ師”として描かれていますが、最後には困難に陥った友人夫婦の魂を救う大きな役割を果たしています
この映画の魅力は何といっても昼顔のカトリーヌ・ドヌーヴです。当時24歳というのが信じられないくらい成熟しています
そんな彼女が、第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「万引き家族」の是枝裕和がメガホンを取る最新映画「La Verite」(仏・仮)に出演するということです
年齢はあえて計算しないことにしますが、どんな演技を見せてくれるでしょうか。楽しみです