「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」
不安定な天候が多い今年の春ではあるが、端午の節句は好天に恵まれた。
花を愛でる風流人ではないが、この時期に長谷寺を訪ねることを楽しみにしている。
本坊の脇では山吹が優しく迎えてくれた。
やはり、この時期の主役は牡丹。
「立てば芍薬、 座れば牡丹 、歩く姿は百合の花」
牡丹は艶やかな美女の代名詞であり「百花の王」と称される。
牡丹が咲くと映画「男はつらいよ・寅次郎夕焼け小焼け」で‘芸者ぼたん’役を好演した太地喜和子を思いだす。
まさに牡丹の花のような名女優だった。
色鮮やかな花王達の競演に酔いしれる。
初夏の木洩れ日が心地よい初瀬の昼下り。
緑の季節である。
2012年5月 奈良県桜井市
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