500有余年の歴史を持つ「尾張津島天王祭」
車河戸で出番を待つ5艘の巻藁船。
昨年末には「尾張津島天王祭の車楽船行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録された。
夕刻6時を過ぎる頃、
巻藁船は車河戸南岸に整列を終え、
夕刻7時から次々と提灯の灯がともされる。
伝統の作法に則り、
粛々と手際よく儀式は進められてゆく。
夏のマジックアワーに、
蝋燭の灯りが醸し出す幻想の世界。
故事によれば織田信長や豊臣秀吉も感嘆し、
秀吉は大阪の淀川にこの祭りを移そうとしたほどである。
坊主とよばれる半球形の部分には1年の日数にあたる365個の提灯が飾られる。
真柱、軒提灯、絹灯篭とあわせ500個の伝統に裏打ちされた灯りである。
夏宵の美しき川祭りが始まる。
2017年7月 愛知県津島市
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