旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

村国座子供歌舞伎2016 後編

2016-10-13 21:10:53 | 村国座子供歌舞伎

 普段はひっそりと雨戸を閉ざした芝居小屋が華やぐ時。

 

 歌舞伎三大名作の一つ「菅原伝授手習鑑」

 

梅王丸か、桜丸か、話すことあり、聞くことあり、是非もなき世の有様じゃな~

 

お馴染みの台詞で始まる 三段目「車引きの場」

 

 梅王丸は筋隈と呼ばれる血気盛んな性格を表す赤い隈取。

 

 桜丸は若々しく正義感に燃えるむきみ隈。

 

 まるで役者絵から抜け出たような・・

 

 美しすぎる桜丸。

 

 各務の菊五郎と呼びたくなる。

 

 片寄れ~ 片寄れ~

 

 桜丸!! サア~ 来い、来い、来い!!

 

 時平公の御車と知って止めたかー!!

 

 梅の花が香る吉田神社前で・・

 

 梅王丸、松王丸、桜丸という三つ子の兄弟が出会います。

 

 二本隈は松王丸の力強さと聡明さの証し。

 

 ここからは歌舞伎の様式美を楽しみたい。

 

 出た!! 悪の権化’ダース時平公’

 

 時平の鋭い眼光に梅王丸と桜丸は震えて動けません。

 

やあ、おのれにも言い分あれど、親人の七十の賀、祝儀すむまで、のう梅王

 

 そうだ、その上ではな、松の枝々へし折って、敵の根を断ち、葉を枯らさわ

 

 梅は飛び 桜は枯るる世の中に 何とて 松のつれなかるらん

 

恒例のおひねり投げでお開きです。

2016年10月 岐阜県各務原市

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