旅と祭りのフォトログ

さて、どちらへ行こう 風が吹く

長浜曳山まつり・2015 「猩々丸」壱番山之誉 其の二

2015-04-21 16:55:53 | 長浜曳山まつり

 梅は飛び、桜は枯るる世の中に、何とて松のつれなかるらん

 

 今回演じます「猩々丸」の外題は「菅原伝授手習鑑・車引」 義太夫狂言の三大名作の一つでございます。

 

 後宴の日は「子供歌舞伎観劇会」を楽しみたい。

 

 456席ある「長浜文化芸術会館」は大入り満員、お弁当を食べながらの芝居見物も楽しい。

 

 始まりはお目出度い壽式三番叟から。

 

 役者が次々と口上を述べ見得を切る。

 

 あまり怖くない公家悪の藤原時平。

 

 「3月から僕たちはお父さん、お母さん、先生の厳しい指導のもとで稽古に励んでまいりました・・・」

 

「僕たちの晴姿をとくとご覧あれ」

 

 「梅王丸かぁ~ 是非もなき世の有様じゃなぁ~」

 

 「片寄れ~ 片寄れ~」

 

 梅王丸が筋隈、桜丸はむきみ隈を見せると舞台は一気に華やぐ。

 

 敵役の松王丸が立ちはだかった、白地に松の緑をあしらった金襦袢が美しい。

 

 物語の詳しい内容よりも伝統の決まり事の良さを感じ取りたい。

 

 大向こうが唸る。

 

錦絵のような絵面の見得で幕となります。 歌舞伎の様式美、ここに極まれり。

2015年4月 滋賀県長浜市

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