陽が西に傾く頃・・・
しゃぎり囃子が狂言の幕開けを告げる。
祭りもいよいよ佳境だ。
最後に御旅所で曳山狂言が演じられる頃には曳山は提灯で飾られ美しい。
役者達の熱演は頂点に達する。
この頃になると役者には風格すら漂う。
戻り山の時刻が迫ってくる。
2012年4月 滋賀県長浜市
陽が西に傾く頃・・・
しゃぎり囃子が狂言の幕開けを告げる。
祭りもいよいよ佳境だ。
最後に御旅所で曳山狂言が演じられる頃には曳山は提灯で飾られ美しい。
役者達の熱演は頂点に達する。
この頃になると役者には風格すら漂う。
戻り山の時刻が迫ってくる。
2012年4月 滋賀県長浜市
柔らかな春の日差しの中で、愛らしい千両役者達が輝く。
休息時でも役者魂は止まらない。
写真撮影の引き締まった現場でも・・・
茶目っ気ある睨みっぷりは際立つ。
お祭りは浮世のしがらみと一線を画す非日常の空間である。
2012年4月 滋賀県長浜市
「長浜曳山まつり」は京都の祇園祭、飛騨の高山祭と共に三大山車祭りと賞される。
勿論、国指定重要無形民俗文化財である。
子ども歌舞伎の奉納を終えた「猩々丸」が動き出す。
「猩々丸」は12組の曳山の中で唯一の船型曳山で人気が高い。
見染めた女形役者にカメラを向けると・・・
こんな笑顔を返してくれる。 芝居の緊張から解放された祭りならではの瞬間である。
2012年4月 滋賀県長浜市
弁慶が泣いた・・・生涯に一度だけ大粒の涙を流した。
「猩々丸」の外題は「御所桜堀川夜討・弁慶上使の段」
時代物狂言では定番の演出。
もうすぐ切腹じゃからのう~
いかつい扮装の弁慶がかつての恋を大泣きしながら物語る。
シリアスな場面を小さな千両役者達が見事に演じきった。
「小学生だから学芸会レベルの演技でしょうね・・・」
始めて長浜を訪れた歌舞伎通のご婦人グループがつぶやく。
やがて引き込まれ、遂にはハンカチで目頭を押さえる。
最後には感嘆の声と惜しみない拍手が送られていた。
これが長浜の子ども歌舞伎である。
2012年4月 滋賀県長浜市
華やぐ春の宵に街が傾く。
かねてから見たいと思っていた「役者夕渡り」 初めて目の当たりにすることができました。
夕渡りは末番の山組から紅提灯を先頭に進んでくる。
可憐な所作に見物人から溜息が洩れた。
伝統と格式に裏打ちされた行事はただ者ではない。
見物人からの「ひとこえ」は嬉しいものだ。
キャー!! 玉織姫様!! こんなパフォーマンスが見られるのも楽しい。
大勢の見物客で賑わう大手門通りでは役者達の練りが続いていた。
2012年4月 滋賀県長浜市