春は夜寒の夜車山。
お囃子の楽の音が一段と高まり、
車山は燈衣を振るいながらゆっくりと練る。
多くの観衆で賑わう本町通り。
人々はしばし夢幻の世界に酔う。
本町通りは直線コース、手古衆もこの辺りは余裕の表情。
駅前通りでは人混みをかき分けるように車切で方向転換。
屋台で賑わう駅前通りには車山が連なる。
「余坂・宝袋」が車切を決め自町へ帰ります。
メインの本町通りと駅前通りを外せば静かに夜車山の風情を味わうことができる。
昔ながらの狭い通りこそ寅さんのお気に入りスポット。
夜の車切はこの場所で楽しみたい。
手古衆の雄叫びと車輪の轟音が暗い辻に響き、
試楽祭の行事が終わった。
2018年4月 愛知県犬山市