近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 沖縄の食文化・“沖縄のお吸い物”とは!

2008年03月24日 | 歴史
沖縄の食文化のルーツを辿ると、中国の“医食同源”思想の影響を受けたと思われ、沖縄方言で食物を“クスイムン”(薬になる体にいいご飯)とも呼び、長寿の秘訣になっているとも云われている。

“医食同源”とは、「病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い、健康を保つためで、その本質は同じだということ」と云う意。

自然に恵まれ・授けられた食材を、何でも無駄なく頂くことが健康に通じると云う発想であり、その身近な例が豚肉の食べ方に窺える。

豚肉料理は、先ずはよく茹でて、アク・脂抜きしてから調理するので、余分な脂肪が抜け出し、豊富なコラーゲンは残留しているため、女性に喜ばれているが、残った茹で汁までも、“豚だし”として再利用するため、全く無駄がない。





写真は、沖縄名物のテチビ汁とトン汁。

沖縄でしか味わえない“テチビ汁”であるが、沖縄では古くからテチビ(豚足)は関節に良いといわれ、叉テチビに含まれるコラーゲン・良質のたんぱく質が好まれてきた。

沖縄で“豚だし”は、沖縄そば・味噌汁などの出汁素によく使われているが、ミネラル豊富な海塩で味付けした、“トン汁”は最高の贅沢らしい。





写真は上から、沖縄近海の高級魚・ミーバイ(ハタ)汁及びイラブ汁。

“ミーバイ”は沖縄近海魚で、最高の美味と評判の高級魚として知られている。
栄養面からもEPA・DHA、ビタミン類のバランスも良く、人気も高いらしい。
もったいないだけに刺身で頂くほかは、魚汁としてすべて搾り出す。

“イラブ”汁は、 古くから最高級薬膳料理として珍獣されてきた、“イラブ”(海ヘビ)の燻製をコンブ(昆布)と一緒に煮込む。イラブ自体はたんぱくな味だが、それぞれの素材から出るエキスが溶け合って最高の“クスムイン”として、風邪や精力減退気味の方に愛用されているらしい。





写真は、沖縄名物のゆし豆腐汁及びアーサ汁。

ゆし豆腐汁は、鰹出汁を火にかけ、煮立ってきたら塩或いはしょう油などで味をつけ、“おぼろ豆腐”をスプーンなど適当な大きさにちぎって汁の中に入れ、再び沸騰してきたら火を止めるのが一般的な調理法。味噌汁仕立てでいただくこともあるらしいが、身体に優しいシンプルな汁物。

アーサ汁は鰹だしを使い、隠し味にショウガ・醤油を入れ、アーサのほか豆腐を具に使うらしい。アーサは植物繊維が多く含まれ、ヨウ素やカルシウムなどのミネラル分も豊富なアルカリ自然食品として珍重されている。