近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 沖縄の食文化・“昆布料理”とは!

2008年03月20日 | 歴史
北海道他ごく限られた漁場でしか、採集できない昆布が、およそ昆布とは関係のない沖縄で何故これだけ脚光を浴びているのか?

昆布の一人当たり消費量が全国一といわれるまでに消費され、長寿沖縄県民の健康維持に大いに役立っているとは、誰が想像したであろうか?

18世紀末、蝦夷地から江戸・大坂に大量の運ばれた昆布は、砂糖と引き換えに手に入れた薩摩商人が、琉球の進貢貿易を利用して中国へ輸出するようになったことが始まりと云われている。



写真は、北海道日高産の昆布。

中国からは、それと引き換えに生糸・反物・薬種などを持ち込み、薩摩に大きな利益をもたらした。

その後も明朝・琉球の進貢貿易にはなくてはならない、交易アイテムの一方を支えたのが昆布であった。

そして1820年以降、琉球から中国への貢貿易アイテムとして、中国への積荷の70~90%を昆布が占めたというほどで、当時の日本で採集・加工された昆布総量の約10%に達していたと云う。

19世紀には、那覇に“昆布座”という役所もつくられたらしく、琉球では昆布は単に輸出品としてだけでなく、地元民の食生活にも大きな影響を与え、豚肉と共に、琉球料理には欠かせない貴重な食品となったと云う。







写真は上から、豚バラと昆布の煮物・炒め物及び昆布巻き。

今日では出汁の素ほか昆布なしでは、日本料理が成り立たないほどニーズが高く、叉昆布を利用した料理にも人気があり、沖縄でも締め昆布が煮物・炒め物に大活躍。

“沖縄そば”は昆布出汁を使って、醤油・泡盛・黒砂糖で味付けした仕上がりが最も沖縄らしいと思うが・・・・・・