伝統上方文化で、忘れてならないのが能楽と茶道で、以下ふれてみたい。
先ず能楽について、日本の伝統芸能の一つで、舞と謡と囃子の3要素から成っており、囃子は笛・大鼓・小鼓・太鼓の四つの楽器によって演奏される。
猿楽から発展し、民衆芸能を取入れて、一つの芸能として南北朝・室町
時代に確立したのが、「観阿弥」・「世阿弥」親子であったと云う。
奈良から京都に進出し、時代と共に変化する、人々の好みに合わせながら発展し、江戸時代には幕府のお墨付きを得て、各大名の城には能舞台が造られ、お祝いごとに演じられてきた。

写真は、中央区上町の「難波宮」南側に位置する、「大槻能楽堂」。

写真は、北区中崎町の「大阪能楽会館」。
能楽は、伝統芸能に新しい試みを取入れながら、現在も演じられている。
現在では、「薪能」と呼ばれ、夜間に野外に舞台を造り、篝火を焚いて演じられる能を指し、夏の風物詩として全国各地で行われている。
室町時代から継承されてきた、日本を代表する舞台芸術は、舞う人・楽器演奏者・地謡が揃い、源氏物語など古典文学を題材に劇が演じられる。
生きた芸能として、歌舞伎・文楽などにも大きな影響を及ぼしてきた。
しかし明治維新以降、幾多の存亡の危機を乗り越えて、今日に至っている。
地味な舞台芸術ではあるが、引続き上方の伝統を継承してもらいですね。
「たのみまっせ!」
次に茶道は、礼儀作法のみならず、日本の伝統文化にも大きく影響を与え、庭園・建築様式・建具・置物・花・掛軸・床の間・畳などに茶道文化の精神が反映されていると云う。

写真は、堺市観光スポットの千利休屋敷跡。
奈良が発祥の地といわれる茶の湯は、“千利休”によって、お茶文化が昇華・形成されていく過程で、仏教特に禅の思想が大きく影響を与え、禅僧の行動・振る舞いがお茶の作法を形作ったと云われている。
江戸時代に茶の湯に精神的規範が付与されて、「茶道」として確立し、武家社会から一般庶民へと茶道文化が普及していった。
お茶を通じて、禅における仏教的な礼節精神が一般庶民へ浸透していったわけ。
打水も茶道の精神性を意味する作法からスタートし、今日ではどこにでも見られる風情。
それにしても茶道と大阪人気質はどうもしっくり合わない。
慌ただしい「動」の世界に対して、ゆったりした時の流れの中で季節の変化を味わい、歴史と伝統にふれる「靜」の時間は、大阪人には似合わない。
「静」よりも「動」の方が大阪人にはぴったりくるが、どう間違ったか、大阪人は、本来の伝統文化を「ホカシテシマッタ」のでは?
「あほくさ!」
先ず能楽について、日本の伝統芸能の一つで、舞と謡と囃子の3要素から成っており、囃子は笛・大鼓・小鼓・太鼓の四つの楽器によって演奏される。
猿楽から発展し、民衆芸能を取入れて、一つの芸能として南北朝・室町
時代に確立したのが、「観阿弥」・「世阿弥」親子であったと云う。
奈良から京都に進出し、時代と共に変化する、人々の好みに合わせながら発展し、江戸時代には幕府のお墨付きを得て、各大名の城には能舞台が造られ、お祝いごとに演じられてきた。

写真は、中央区上町の「難波宮」南側に位置する、「大槻能楽堂」。

写真は、北区中崎町の「大阪能楽会館」。
能楽は、伝統芸能に新しい試みを取入れながら、現在も演じられている。
現在では、「薪能」と呼ばれ、夜間に野外に舞台を造り、篝火を焚いて演じられる能を指し、夏の風物詩として全国各地で行われている。
室町時代から継承されてきた、日本を代表する舞台芸術は、舞う人・楽器演奏者・地謡が揃い、源氏物語など古典文学を題材に劇が演じられる。
生きた芸能として、歌舞伎・文楽などにも大きな影響を及ぼしてきた。
しかし明治維新以降、幾多の存亡の危機を乗り越えて、今日に至っている。
地味な舞台芸術ではあるが、引続き上方の伝統を継承してもらいですね。
「たのみまっせ!」

次に茶道は、礼儀作法のみならず、日本の伝統文化にも大きく影響を与え、庭園・建築様式・建具・置物・花・掛軸・床の間・畳などに茶道文化の精神が反映されていると云う。

写真は、堺市観光スポットの千利休屋敷跡。
奈良が発祥の地といわれる茶の湯は、“千利休”によって、お茶文化が昇華・形成されていく過程で、仏教特に禅の思想が大きく影響を与え、禅僧の行動・振る舞いがお茶の作法を形作ったと云われている。
江戸時代に茶の湯に精神的規範が付与されて、「茶道」として確立し、武家社会から一般庶民へと茶道文化が普及していった。
お茶を通じて、禅における仏教的な礼節精神が一般庶民へ浸透していったわけ。
打水も茶道の精神性を意味する作法からスタートし、今日ではどこにでも見られる風情。
それにしても茶道と大阪人気質はどうもしっくり合わない。
慌ただしい「動」の世界に対して、ゆったりした時の流れの中で季節の変化を味わい、歴史と伝統にふれる「靜」の時間は、大阪人には似合わない。
「静」よりも「動」の方が大阪人にはぴったりくるが、どう間違ったか、大阪人は、本来の伝統文化を「ホカシテシマッタ」のでは?

「あほくさ!」