今までは、明智光秀・楠木正成・北畠親房などの歴史的著名人物を通じて、戦国時代・南北朝時代の混乱期の戦乱ドラマを繰り広げてきたが、ここでチョット一息入れていただき、肩のこらないテーマとして、「大阪の文化」をいろいろな角度から取上げてみたい。

と言いますのは、大阪のブランドイメージは、どうもマイナスイメージの方が強く、京都・神戸のイメージに比べ、むしろ大阪が「関西のイメージ」の足を引っ張っていると云える。
例えば、京阪神の魅力を問われると、京都は「神社・仏閣・歴史的建造物」「景観・季節感」に人気があり、神戸は「夜景」「国際性」「ファッション」と特徴付けられる。一方大阪は「食事・グルメ」「盛り場」「百貨店等の商業集積」」が多く挙げられるように、余り特徴が無い。
京都や神戸には観光旅行に来るが、大阪は素通りされる傾向にある。
特に大阪への観光客数のうち宿泊客は、全体の6%しかなく、又外国人は全体の1%に満たないと云う。
日本国外で紹介されている観光ガイドブックなどを調査したところ、大阪を「醜い街」「ヤクザの中心地」などと紹介していることがわかった。
又大阪から、どんな言葉が浮かんでくるか、最近のアンケート調査によると、1位は、圧倒的に「たこやき」で、続いて「くいだおれ」、3位に「おこのみやき」という粉もの食物であったと云う。
「あほな!」と言いたいところだが・・・・

一面真実を語ってはいる。でも正しく認識されていないどころか、誤解を招いている節も見える。
私個人は、現在大阪市郊外に在住しているが、生まれ育ったのは東京に近く、又アメリカ生活も長く、今日まで、おおよそ関東・関西・外国生活がそれぞれ三分の一ずつで、ある程度クールに観察・評価できる立場にあると思う。
と云うことで、これから「大阪」について、批判的・同情的・PR的など、多角的な視線でスポットを当ててみたい。大阪の行事などに因んで、都度プラス・マイナス両面の「大阪らしさ」などを伝えることができればと考えている。
「しょうもない」か「オモロイ」か、ご覧あれ!
