遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

つ・れ・づ・れ Ⅳ

2011-04-06 23:03:28 | Weblog
4月6日
 東日本大震災が発生し津波で福島第一原子力発電所は被害を受けた。
 放射能漏れが発生し周辺住民は避難を余儀なくされた。
 関東に住んでる息子の孫二人が(一歳男子、二歳女子)緊急避難
してきて、二歳女子は約2週間、一歳男子は約三週間いっしょに過ごした。
一歳の孫(T君という)は、一生懸命歩こうと努力している。
それを見ていると脳梗塞による半身麻痺によるリハビリとの違いが判る。
 T君は、まだ自立しては歩けない。何かに摑まればゆっくりと歩ける。また
手を握ってやれば歩ける。但し二十歩程度で止めてしまう。ただ、歩くための
準備はしている。誰に教わることなく。つまり足の筋肉を鍛えているのだ。
 何かに摑まって立ってスクワッドをしている。何も教わっていないのに。
その場で自分で立てるようになるまでは歩かないようだ。見ていて、そんな風に
思える。そして足りない物が判っていて、そのための準備を毎日行っている。
毎日の準備運動は少しずつ変化している。そして過去のことは、もう出来ない。
 T君は、どうして歩こうとしているのだろうか?誰も彼に歩けとは言っていない。
彼は歩きたいのだ。身近にいる親の真似をしたいのだ。親が歩いているから
自分も歩きたいのだ。
 彼の歩く練習は、足先を動かそうなんて思っていない。まずは自分の足で立つ
ことを目標にしているにちがいない。彼は一度だけ自分の力だけで立ったことがある。
小さな置台に跨って座り、そして立った。立つことができた。嬉しそうな顔だった。
ただその時の彼は、どんな風に置き台を跨ったかを、覚えていなかったようだ。
何度か挑戦していたが、あの状態にはなれなかった。我が家では。今頃も自分の足で
立つ練習をしていることでしょう。
 脳梗塞で歩けなくなった患者が、歩くためには、まず自分の足で立つことなのです。
自分の足、自分の力で立てなければ、歩けない。健常者(療法士)は、立つことの意味が
判らないし、知らない。T君は、判っている、なぜだ?彼は何故知っているのか?
彼は一年の間足に筋肉をつけることを、やってきた。立とうとして、何が足りないのかを
知り、鍛えている。彼が出来るのは、這うこと。這うにも段階がある。最初は腕だけで。
今では、手と足だけで、腹は床に着いていない。そして膝で歩くことも覚えた。
 膝で歩くと手が自由に使える。物を運ぶことが出来るのだ。膝で歩くことは、上半身は
歩く状態にとても似ています。これも足で歩く練習の一環でしょう。
 患者は自分の足で立つことが、肝心なのです。立つことによって、脳も足を認知するでしょう。
最初は他人に手伝ってもらいながら、立つことです。足は真っ直ぐにと思いながら立つのです。
健康な足が元気なうちに。立たなければ、歩くことはできません。歩きたいと思うのならば
立つことです、自分の足で。
 療法士が歩くのではありません。歩きたいと思っている貴方が歩くのです。

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