外相小村寿太郎が、
駐日公使ローゼンを外務省にまねき、
国交断絶を宣言したが、
ローゼンは明らかに戸惑った表情をし、
「国交断絶とは何を意味するのか、戦争を意味するのか」
と、たずねた。
国交断絶とは、
具体的には平時は互いに交換している外交団を引き上げ、
それぞれに在留している両国の国籍人も
同時に引き上げてしまうということである。
無論、断行したあと、
何事が起こっても両国のあいだに
平時のルールによる外交交渉というものはありえない。
その何事もないというなかには、
むろん戦争状態をも含みうるから、
このローゼン公使の質問は愚問というべきであった。
というより、ローゼンですら、
断交や戦争を仕掛けるはずがないとたかをくくっていた。
「坂の上の雲」 司馬 遼太郎著
断交とは戦争ではない。
と歴史の先生たちは言うのだろう。
でも断交を意思表示した以上、
戦争の覚悟は当然あっての断交だろう。
戦争に勝つ能力や決断の意志が
あろうがなかろうが、覚悟のうえ。
こういう、場合、その断交の決定権はどこにあるのだろう。
国会だろうか、それとも内閣総理大臣の権限なのだろうか…?
興味のあるところだ。
勉強不測の自分は恥ずかしながら知らない。
もし国会なら、断交やむなしとの結論が出るだろうか?
僕が国会議員なら、欠席したいところ(笑)
早起き鳥
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