早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

戦場に立つ恐怖…!

2009年09月19日 03時00分07秒 | 読書




いくさはだれにとってもこわい。
と好古はかつて弟の真之に語った。

生まれつき勇敢な者というのは一種の変人に過ぎず、
その点は平凡な者であるから
やはり戦場に立てば恐怖がおこるであろう。

「そういう自然のおびえをおさえつけて
悠々と仕事をさせてゆくものは義務感だけであり、
この義務感こそ、人間が動物とは異なる高貴な点だ」

   「坂の上の雲」 司馬 遼太郎著









秋山兄弟にとって
この高貴な義務感とはどこから生まれいるのだろう。

深いところはわからないけれど、
彼らは貧しさゆえに軍隊を志願し、
公費で学費生活費を捻出している。

自分たちが今あるのは国家のおかげ、
国を挙げてのいくさには自分自らが率先してその義務感という
義理を果たさねばならない。

といった、国家に対する義理を果たす式の
責任感とも考えられるのではなかろうか。

一方で親に対する義理、家族に対する義理、
恋人や親しい人に対する義理を果たす責任感もあるだろう。
愛してくれる人の為に命をかけて戦う。

一歩間違えば死を意味するわけだから、
この義務感という責任感は半端ではない。

個人主義、成果主義が叫ばれる現在においては、
考えられない価値観であろう。
でも日本の伝統こそ、
義務感とか義理人情とかいう次元の話し!
そのような気がしてならない。

         早起き鳥




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