勇猛が自慢の男など
いざというとき、どれほどの役に立つか疑問である。
彼らはおのれの名誉を欲しがり、
華やかな場面ではとびきりの勇猛ぶりを
見せるかもしれないが、
他の場所では身を惜しんで逃げるかもしれない。
合戦と言うものは様々な場面があり、
派手な場面などはほんのわずかである。
見せ場だけを考えている豪傑など、
少なくとも私は家来として欲しくはない。
と豪傑を否定し、
戦場でほんとうに必要なのは真面目な者である。
たとえ、非力であっても責任感が強く、
退くなといれれば骨になっても
退かぬ者が多ければ多いほど
その家は心強い。
合戦を勝ちへ導くのものはそういう者たちである。
「坂の上の雲」 司馬 遼太郎著
戦で勝つためには兵力がものをいう。
でもこの坂の上の雲を読んで感じたことは
兵力の勢力に関して
圧倒的兵力を有するロシアの軍隊に勝負を挑んだ日本軍、
日本の国益と安全保障と制海権を確保するためには、
強硬な圧力をかけてくるロシアたる猫に窮鼠たる日本国は
窮鼠猫を噛む、に至ったのだと思う。
勇気ある決断というより、やむを得ぬ決断といったところ
それゆえ、戦に望む各兵士のモチベーションの違いははなはだしい。
そして、敵軍、ロシア軍の体制組織の官僚化
官僚的発想が指揮官にはびこり、
責任の所在が明確にならず、
まるで、今の日本が直面している経済不況や
社会保障の懸案における類似性が実におもしろい。
いま、まさに坂の上の雲に学ぶ組織力、
そして指揮官たるべき立場にある人の
リーダーシップのありようを学ぶ時と思わざるを得ない。
鳩山由紀夫政権に期待する。歴史に残る宰相たれ…!
早起き鳥
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