すい臓がんのような腫瘍が大きくなると、
普通ならば内臓の被膜が引っ張られ、
周りの神経を圧迫して
かなりの痛みを生じるはずなのです。
しかし老衰になっている体は
どうも痛みがないらしいのです。
それは体内に鎮痛作用があり、
「脳内モルヒネ」とも言われる
エンドルフィンという神経伝達物質が発生して
痛みを緩和しているからだと言われています。
正直言ってその理由は
憶測でしかないのですが、事実です。
そうして、最後は静かに食べなくなって
眠るように息を引き取られました。
まさに私の言っている「平穏死」なのです。
「平穏死」という選択
石飛 幸三 著
自分の一生を全うする人は
苦しみなどないということなのだろうか
人為的に延命を図るということは
苦しませて死なせるということかもしれない
家族に看取られて
幸せな最期などというのは望めないような気がする
家族がいれば必ず延命措置をして
1日でも長生きしてほしいと願うだろう
だから、今のうちに自分のことは常日頃から
一切の延命措置を拒否すること
申し渡しておかないといけない
それにしても昔には
姥捨山などという言葉があったし、
今も孤独死というのがよく新聞で目にする
とても寂しい最期のように思え、
自分だけはそんなことにならないようにと思いつつも
案外、人里を離れて、
姥捨山のような死に場所があるなら、
苦しまずに、しがらみもなく
安らかに旅たてるような気もする
それに孤独死というが、
確かに一人暮らしの老人にかかる社会問題ではあるが、
たった一人で餓死するわけだから、
きっと苦しまずに、
幸せだった頃を思い出し、
静かに穏やかに旅たてるのではないだろうか
なんてことを思ったりもする
早起き鳥
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