あるとき、ねこは、
ひとりぼっちの
おばあさんの ねこでした。
ねこは、おばあさんなんか
だいきらいでした。
おばあさんは、毎日
ねこをだいて、小さなまどから
外を 見てました。
ねこは、一日じゅう
おばあさんの ひざの上で、
ねむっていました。
やがて、ねこは
年をとって 死にました。
よぼよぼの おばあさんは、
よぼよぼの 死んだねこを だいて、
一日じゅう なきました。
おばあさんは、にわの
木の下に ねこを うめました。
「100万回生きたねこ」 佐野洋子 著
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一人暮らしのおばあさんに愛されたネコ
今回のネコはとても幸せで、
大往生しての一生
こんなに素晴らしい一生はないのに
何が不足なのか!とネコに問いたい
死ぬまでネコを愛したこのおばあさんにとって
ネコは生き甲斐、
ネコとの暮らしはさぞや温かかったことだろう
泥棒や船乗りのネコだった頃とは違い
とても幸せな一生を送ることができた
ネコが羨ましくもある
このネコ、どんな飼い主が好きなのか
きっと誰が飼ったとしも嫌いではないのか
だから100万回も生きたに違いない
どんな境遇に生まれようと
愛してくれる飼い主の気持ちがわからないようでは
生まれ変わりの修行は尽きることはないかも・・・
さて、このおばあさん、
ネコが死んだ後、どうなるんだろう
なんとかまた新しいネコを飼って
死んだネコのように大往生してほしいものだ
早起き鳥
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