あるとき、ねこは
だれの ねこでも ありませんでした。
のらねこだったのです。
ねこは はじめて
自分の ねこに なりました。
ねこは 自分が大好きでした。
なにしろ りっぱな
とらねこだったので、
りっぱな のらねこに なりました。
「100万回生きたねこ」 佐野洋子 著
今回は飼い主のいない野良ネコ
初めての経験、
さぞや自由だったことだろう
でも食べるものを自分で確保しなければならず
大変ではなかったのか
立派な野良ネコとあるが
本当に死ぬまで幸せだったのだろうか
さて何よりも自分中心で
自分が大好きなネコだけに
一匹狼の暮らしはさぞや自分の思うがまま
どんな状況に置かれようと、
全ては自分で対処できるというのは納得がいく
でも一人ぽっちというのもいかがなものか
話すモノもなければ、
苦しい時に助けてくれる仲間もいない
こんな暮らしは僕なら耐えられない
嫌いでもいい、
そばに誰かいてほしいと思うのが人情
ネコにはそんな
寂しいという感情はないのだろうか
いや立派な野良になりましたで終わっている
今回の野良ネコ
晩年はきっと寂しかったに違いない
今までのネコは全て、
飼い主の近くに葬られているが
今回はどうだったのだろう
のたれ死んで
誰も見向きもしなかったに違いない
早起き鳥
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