早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

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王さまの猫、戦死した猫

2017年07月02日 06時29分43秒 | コラム




 あるとき、ねこは 王さまの ねこでした。

ねこは、王さまなんか きらいでした。

王さまは せんそうが じょうずで、

いつも せんそうを していました。

そして、ねこを りっぱな かごに いれて、

せんそうに つれていきました。


 ある日、ねこは とんできた 

やに あたって、しんでしまいました。

王さまは、たたかいの まっさいちゅうに、

ねこを だいて なきました。


 王さまは、せんそうを やめて

おしろに 帰ってきました。

そして おしろの にわに ねこを うめました。



  「100万回生きたねこ」 佐野洋子 著

     




 

     




 この王様の愛ネコは犬死・・・

こんな可哀想な死に方はない

王様自身の自己中な気持ちから

戦場に連れて行かれたネコこそ迷惑千万

こんな自分勝手な飼い主が嫌いだったのだろう


愛ネコが敵の矢に撃たれて死んだ時

戦争をやめて帰ったというんだから

なんとも言葉がない

そんなことならなぜ戦争に連れて行ったのか


ネコはどんな思いだったことだろう

こんな飼い主と別れたかったから

死んでも後悔はなかったに違いない


今度、生まれ変わったら、

もう少しまともな人に飼ってほしいことだろう

それにしても矢に打たれて死ぬとは

なんともお気の毒、

でも、この王様こそ、愛ネコの死を経験し

大きな人生の転換になったことと信じている



       早起き鳥




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