大学教授をしている友人は、
十代の息子との関係がうまくいっていなかった。
彼は研究に明け暮れる日々を送っていたが、
息子は頭を使うよりも
手仕事の方が好きなタイプだった。
父親にしてみれば、
息子は人生を無駄にしているとしか
見えなかったのだ。
そのために、しょっちゅう嫌味をいっては
後悔することの繰り返しで
なんとか信頼を取り戻そうとするものの、
空回りするばかりだった。
私はある日、
「相手を大切に思うのなら、
相手が大切に思っていることを
自分も同じように大切にしなければならない」
という原則を彼に教えた。
この言葉を真剣に受け止めた彼は、
息子と一緒に、
家の周りに万里の長城に似た塀を作ることにした。
時間も労力もかかる一大プロジェクトである。
彼は息子と肩を並べ、
一年半以上かけて塀を完成させた。
「七つの習慣」
スティーブン・コビナー 著
しょっちゅう嫌味を言っては
後悔しているこのお父さん
後悔しているのだから
とても子供さん思いのいい父親である
僕など、嫌味を言うは
こんな子供を持って嘆き悲しむのがオチ!
全ての問題を相手のせいにして、
自分サイドの問題など思いもしないこと...!
もし知人から
「相手が大切に思っていることを
自分も同じように大切にしなければいけない」
などとアドバイスを受けたとしても
受け止めることなどできないと思う
なんで自分が
相手の波長に合わせないといけないのか...!
さしずめこんな気持ちになるのがオチである
でもこのお父さん、息子さんと一緒に
万里の長城に似た塀を作ったとある
なんと見上げた心の持ち主だろう
僕には到底、考えもつかない
これがまさしく人格ある人の
行うべき行動なのだろう
自分自身の価値観というパラダイムを
変えることができるかがキーワードのようである
早起き鳥
人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。