早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

雪が消えて残る隣人との気まずい思い。

2010年01月19日 19時45分17秒 | Weblog



A君は街中に露天の駐車場を借りています。

1月に入り突然の大雪、
一晩のうちに50cmくらいは積りました。

その日はとても車通勤は危険と車の周囲の除雪だけしました。

隣の人はどうしても車を使うしか仕方がないのでしょう、
無理をして車で出かけたようです。

A君は自分のスペースの雪と
隣の人のスペースの雪も少し除雪しました。

ところが街中は排雪する場所がありません。
A君は駐車場後背地の畑に雪を捨てました。

A君は内心、まずいかなとも思いました。

でも畑に排雪する作業はスコップに
排除した雪を軽快に投げ捨てることができ、
とても能率的です。作業ははかどりました。

でも、スコップで雪を投げるたびに
自分の心が痛みました。

もし自分が畑の持ち主なら、
雪を捨てる僕を許すだろうか…?

そんなざわついた気持ちを振り払うように
駐車場の雪は奇麗に除雪できたのです。

まあ、畑の人は気に入らなければ何か言ってくるだろう!
そう思って、車はそのままにして
電車でA君は仕事に行きました。

さて、夕方、A君は駐車場のことが気になり
仕事場から直ぐに帰って来ました。

すると、驚いたことに、
駐車場のA君の車の後ろの畑に
大きな立て看板が立ってありました。

「畑に雪を捨てた者は即刻、他所へ排雪せよ!
損害賠償をも考慮」

と書かれてあり、A君は唖然としました。
まあ、当然といえば当然ですが、
ここまでするかと悲しくなりました。

仕方なく、A君は畑に捨てた雪を、スコップで排雪場まで
何度も何度も時間をかけて排雪をしました。

周囲の畑の雪の高さよりさらに雪をはぎ取って、排雪しました。

駐車場の雪を畑に捨てるのには
モノの1時間程度で済んだのですが

畑の雪を少し離れた所に捨てるには
3倍もの時間がかかりました。

何日かに分けて作業をしようとも思いましたが、
頑張って一度に作業をしてしまいました。

そしてその立て看板を、
恥ずかしくて捨ててしまおうかと思いましたが

そのまま、立てて、ひとの眼に触れる辱めを
A君は感じながらも耐えたのです。

その後、雪は雨に変わり、晴れ間もあり雪はみるみる溶け、
畑の積雪も少なくなってきました。

でもその立て看板は一向に
撤去されることなく放置してありました。

一週間経ってやっとその立て看板は撤去されました。

A君はわかっていながら、畑に雪を捨てた、
我が身を反省し、もう二度とこんな心配はすまいと決意し、
お灸を据えてくれたくれた畑の所有者に感謝しました。

でも、でも正直そんな感謝の気持ちと同時に、
A君の心にはこういう思いがわいてきました。

「僕が失敗を反省して即刻間違いを正したのに、
畑の人は僕が辱めを受けるだろう立て看板を何日も放置して
そのだらしなさは、人を批判する資格があるのか…!」

と思いました。
でもA君はすべての責任は自分にあり、

畑の人は不愉快な思いをされたのだと、
全てを飲みこみ、心の湧き上がった良からぬ感情を捨てたのです。

そして畑の所有者と会ったら、こちらから、頭をさげて、
雪の日は本当に申し訳ないことをしました。
と詫びようと思ったのでした。

        早起き鳥



 








人気ブログランキングに参加
皆様の応援に心から感謝申し上げます。



◆◆現在10位◆◆


自分自身、まるで浦島太郎…!

2010年01月19日 03時31分29秒 | 読書





むかしむかし子供達が浜辺でウミガメを虐めていた。

たまたま漁の帰り、

そこに出くわした浦島太郎が子供達を戒めて

ウミガメを助けた。

ウミガメは大そう感謝して浦島太郎を竜宮城へと案内する。

その夢のような竜宮城での饗応に

浦島太郎は時を忘れすごしてしまう。

そして陸にもどった時には

人も風景も時代もすべてが変わってしまっていた…。

 浦島太郎の犯した二つの失敗

・過剰な接待を受けてしまったこと。

・その接待に溺れてしまったことだ。

 ついついご馳走されことに甘えがちになる。

しかし接待とはする方より、

される方が難しいことを知っていなければならない。

  「営業という生き方」 中村 信仁


 









人気ブログランキングに参加
皆様の応援に心から感謝申し上げます。



◆◆現在11位◆◆