長澤まさみ主演「嘘を愛する女」の主題歌は松たか子の「つなぐもの」
タイトルロールが終わって、画面が真っ黒になると、松たか子の澄んだ歌声が流れ始めた。最初は無伴奏ではじまる、松たか子の歌う「つなぐもの」。
その映画の主題歌に松たか子の曲を使っていると言うことでだけで、観に行った。長澤まさみ主演の映画「嘘を愛する女」。。
出会って恋をして、5年間一緒に暮らした男性がくも膜下出血で倒れ、名前などが全てが嘘と知る。そんな設定。私だったらどうするだろう、そんな思いにもなった。
いつもは買わないのに、パンフレットに加えてクリアファイルとポストカードも買ってしまった。
瀬戸内寂聴著『いのち』を読んだ、95歳のエネルギーに圧倒された
瀬戸内寂聴著『いのち』(講談社刊)を読んだ。1922年生まれの寂聴さんの95歳の2016年~2017年に雑誌「群像」に連載した「小説」。
出版社は、次のようにPRしている。「大病を乗り越え、命の火を燃やして書き上げた、95歳、最後の長篇小説。ガンの摘出手術と長い入院生活を終えた私は、秘書のモナに付き添われ、寝たきりのままで退院した。収まらない痛みに耐える日々、脳裏に甦るのは、これまでの人生で出会った男たち、そして筆を競った友の「死に様」だった――。ただ一筋に小説への愛と修羅を生きた女の、鮮烈な『いのち』を描き尽くす、渾身の感動作」。
『いのち』は瀬戸内寂聴著の自伝的小説であり、私も知っている河野多惠子と大庭みな子などが実名で登場し、その夫婦生活などが書かれていてとても興味深かった。
この作品は、「七〇年、小説一筋に生き通したわがせいのちを、今更ながら、つくづくいとおしいと思う。あの世から生まれ変わっても、私はまた小説家でありたい。それも女の。」で結ばれている。
95歳でこれだけの作品を書く瀬戸内寂聴さん、本当にスゴイと思う。ホント、圧倒された。にしても、性的指向まで書かれて、河野多惠子や大庭みな子はあの世でどう思っているのだろう。そんなことを,生前語り合ったのだろう。
文芸雑誌の新人賞の受賞者が連続して芥川賞を受賞、これって偶然
今年の第158回芥川賞を受賞されたのは二人の女性。先に若竹千佐子著『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社刊)を買ったが、昨日は石井遊佳著『百年泥』(新潮社刊)を買った。
第157回芥川賞の受賞作は、沼田真佑著『影裏』(文藝春秋刊)だった。この三人に共通しているのは、雑誌のデビュー作で新人賞を受賞されている。
沼田真佑さんは文学界新人賞、若竹千佐子さんは文芸賞、そして石井遊佳さんは新潮新人賞を、各々受賞されている。見事に、文芸雑誌の新人賞三賞の受賞者が、芥川賞を受賞している。これって偶然。