今日は年甲斐もなく、若い女性相手に「ランチ詐欺」の大罪を犯してしまった
若い女性に「お祝いだから、ランチをご馳走させて」と言葉巧みに誘い、食事を食べ終わるとレジまで行き、突然「ゴメン、財布を忘れた。お金ある」といい、相手に払わせてしまう。まさに「ランチ詐欺」だ。そんな大罪を、今日のお昼に犯してしまった。詐欺の舞台としたのは、「メシカフェ・スローライフ」。
その女性は、平成19年度に私の働かせていただいている公民館へ実習にきた、当時岡大生だったKさんだ。そして、翌年にはその当時の館の職員が「社会教育主事講習」へ行くので、その代替えとして一ヶ月間アルバイトもしてもらった。Kさんはとても優秀な方で、卒論も「公民館について書く」ということだった。当時熱心に公民館で働くことを勧めたが、「子どもを教えるのが夢であり、教師になりたい」と強く思っており、残念に思いながらも諦めた。
そしてそのアルバイトを終える時に、彼女の笑顔の写真を撮らせてもらった。そして教員試験に合格したら、みなさんに報告&写真をブログ「館長日誌」にアップするからと約束した。その後、「残念ながら試験に失敗し、今は常勤講師として学校で教えており、再度トライする」等といった近況を、時々知らせてもらっていた。
そして、過日我がブログに「試験合格しました。写真アップする約束でしたよね」といった書き込みがあった。とても嬉しかった。聞けば学校で教えつつ、今年の4月からは、土・日は予備校に通いにずっと勉強を重ねたそうだ。そしてその結果として、「合格」となった時には涙が出るほど嬉しかったそうだ。「頑張った甲斐があった。頑張れば、結果がついてきた」と素敵な笑顔で語っていた。
そんな頑張った彼女であり、久しぶりに会いたいし、せめてランチでもご馳走したいと思い連絡して今日の設定となった。ところがである。先の「ランチ詐欺」である。ナント、私の机の上に財布はあった。確信犯といわれても仕方のない事態である。何とも恥ずかしい限りであり、まさに穴があったら入りたい心境である。我が「老人力」はここまできたかと、いささか慄然としている。
それにしても、彼女の公民館についての「卒論」は、私自身しっかりと学べる素晴らしい論文だし、私の働かせていただいていた公民館の職員のことをとても素敵に書いてくれている。心から感謝している。
そしてまた、彼女の「子どもたちを教えている時は、とても楽しい」と語る笑顔は輝いていた。そんな人達ばかりが先生だったら、子ども達はもっともっと豊かに育つのにとも思ったりもした。
ともあれ、彼女の来年4月からの正規職員としての学校教師としての改めてのスタートを心から喜びたい。そして、「今日は(心ならずもだろうが)ランチをご馳走してくれてありがとう」と感謝したい。