岡山市子どもセンター発足10周年記念公演「火の鳥」を是非とも観て欲しい
今日は私が監事のお役をいただいている「NPO法人岡山市子どもセンター」の理事会だ。今年は同センターが設立されて10周年の記念の年で、理事のみなさんの議論も熱い。私も聞かせていただいて、目頭が熱くなることもあった。
この「岡山市子どもセンター」は、以前は「子ども劇場」という組織名であり、まさにその名の通り親子で生の舞台を観る、まさに鑑賞団体であった。
それがNPO法人化するにあたって、それまでの鑑賞団体という性格に、「子どもの豊かな育ちに関わる問題」を取り上げて活動する性格も加えて発足させた。私は時代に対応した組織づくりとその意気込みに拍手したものだ。
以来10年間の活動をめざましく、まさに今日の岡山での子どもシーンを考えた時、この「岡山市子どもセンター」を抜きには考えられないくらいに、多面的で豊かな活動を展開されている。
「その国の未来は、子どもの現状を見れば分かる」と言われているが、今日の子どもと親をめぐる状況は、深刻の一語だ。今、お母さんやお父さん・子育てを独りぼっちにしてはいけない。その意味でも、市内各地域に各子ども劇場が存在し、みんなで一緒に観劇し、かつ子育てをともに学び考え交流している意義は極めて大きいものがある。
しかしその果たしている役割の大きさや意義とは別に、今日の生活苦の中で観劇料金の拠出に苦労して観劇を控えている傾向があることは否めない中では、その運営は順風満帆とは決して言い難い現状だ。
その結果として、今日の理事会で上半期の決算が提出されたが、目標の数字に到達しておらず、財政的には苦戦を強いられているのが現状である。
この「岡山市子どもセンター」の財政的に支える意味でも、10周年記念公演である人形劇「火の鳥」を是非とも見て欲しい。
この「火の鳥」は、手塚治虫の名作を「人形劇団クラルテ」の手で、「平和」や「生命」を高く歌い上げた感動の人形劇に仕立てられていると聞く。親子で観て、その揺さぶられた思いを語り合って欲しい。
そして同時に、お近くの地域で開催される「岡山市子どもセンター」の「集い」に参加してみて欲しい。きっと何かが見つかるはずだ。