ずいぶん大仰なと思った。1週間過ぎたので、感想をまとめよう。
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2月18日に毎日新聞のウェブサイトに掲載されていたものだ。自民党の中川秀直幹事長が講演で以下のように述べたという。
「安倍晋三首相が(閣議で)入室したときに起立できない、私語を慎めない政治家は美しい国づくり内閣にふさわしくない。
「閣僚、官僚のスタッフには首相に対して絶対的な忠誠、自己犠牲の精神が求められる。首相の当選回数や、かつて仲良しグループだったかどうかは関係ない。
「自分が目立つことを最優先する政治家や、野党の追及が怖くて改革を進められない政治家は、内閣・首相官邸から去るべきだ。首相を先頭に一糸乱れぬ団結で最高峰を目指すべきだ。
一つ目は、たとえ腹の底でどう思っていても、起立するするべきだし、それができないのはやはり常識がないと思う。黙る黙らないのなんて、常識で黙るんじゃないのか。
二つ目は、これも当然だろう。
三つ目も、何でこんなことを、と思う。
学級崩壊とあんまり変わらないんじゃないの。この内閣はどうかしているぞ。いわれた総理大臣も情けない。何かすればするほど支持率は下がる。そう思った。
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20日、閣議前の閣僚が安倍総理が登場したとき、小学生のように起立した様子が報道されていた。いわれて直すんじゃ、またこれはこれでみっともない。前後して総理、官房長官から反論がでた。どうもこの内閣は批判に弱そうだ。説明しなければならないこと(教基法)や場合と、そうじゃないことや場合の見分けがうまくない。
21日、今度は起立したことについて、国民新党亀井静香代表代行、「日本はいつから北朝鮮になったのか」と中川幹事長を批判。社民党の福島瑞穂党首も会見で「日本は『ハイル・ヒトラー』の世界ではない」と指摘。
亀井さんも福島さんも、中川幹事長の発言を非難しているが、結果的に総理大臣のリーダーシップのなさが強調されることになっている。
22日、中川幹事長は言い過ぎ(言葉足らず or しゃべりすぎ)を反省したようだが、後の祭りだ。
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起立しなくて身内に叱られ、起立したらしたでまた叱られる。何をやってもどうにもならない。。。
総理は、「一生懸命仕事をしているのになあ」と、思っているかも知れない。でも、何をしても文句を言われる。何かをなしても褒めてもらえない。こんな経験は小学校から成蹊学園で過ごし、代議士だった父上、総理だったおじいさんを持つ人間(おぼっちゃま)には、ボディーブローのように効いてくるのだろう。
平成19年度当初予算、ちゃんと組めるのか。大丈夫か、この内閣は。