スターコマンドのスペースレンジャーであるバズ・ライトイヤーと、彼の指揮官であり親友であるアリーシャ・ホーソーンは、新隊員のフェザリンガムスタンとともに、居住可能な惑星であるT'KaniPrimeを探索する。彼らは、惑星には敵対的な生命体がいることを確認、探査船へ撤退するが、バズは撤退中に船に損傷を与えてしまい、脱出できなくなる。
1年後、乗組員達は修理を行うために必要な社会基盤を整備、初期のコロニーを建設する。バズは、修理の重要な要素・ハイパースペース燃料をテストするパイロットをしていた。4分間のテストの後、ウラシマ効果により、自分以外の人々にとって、4年が経過したことに気付く。幾度となくくり返されるテスト飛行。ウラシマ効果による時間のずれは、どんどん大きくなっていく。
62年後の世界で、バズは新たな仲間となるイジーらと出会う。
トイ・ストーリーのバズにはモデルがいた。それが本作の主人公。最初にものがたりの設定を見て、こういうスピンオフ、プリクエル(前日譚)もありかと感じた。
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自分にとって数分の時間が、周囲の人にとっては4年間になる。周りの人はどんどん老いて、そして死んでいく。環境も変化する。指揮官でバズの親友のアリーシャも同じである。そのバズが60年(2世代)後の未来で出会うのは...
イジー
アリーシャの孫。スペース・レンジャーに憧れる新米チーム “ジュニア・パトロール” のメンバー。宇宙がすごく怖い。
戦闘能力ゼロのモー
サマー・キャンプ気分で参加したけど、大騒動に巻き込まれる。
爆弾作りの達人ダービー
仮釈放中の身分。
ザーグ
惑星に攻め込んできた謎の存在。
コンパニオンロボットSOX
2回目のミッションからずっと一緒。
バズは「トイ・ストーリー」では、仲間思いな一面が描かれた。本作はおもちゃバズのモデル、実在のバズの人物像を描く作品である。
アンディー少年のお気に入りのおもちゃで
彼の人生を変えるほど夢中になった-
大好きな映画の主人公。その<映画>こそ...
である。
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実在のバズの性格を簡略化したのがトイ・ストーリーのバズだった?
友だち思いのところ、責任感が強く、やや自信過剰なところ。ものがたり世界としては、実在 > おもちゃだけど、本作はおもちゃのバズのキャラクターを拡大した感じ。
若き日のバズのCVは鈴木亮平さんだが、いい感じである。
イジーはスペースレンジャーで指揮官の祖母への強い尊敬とあこがれがあり、自分もそいう気持ちを持っている。でも彼女はとにかく宇宙が怖い。でもがんばる。とにかくがんばる。バズと仲間になりたいという思いが、バズを変化させる。
CVを今田美桜さんが担当している。プレス・レリースで知ってはいたが、劇場で聞いて、彼女こんな声質なのかと思った。オリジナルのキキ・パーマーさんの声にも近い。
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ものがたりのそこここに、何となくSWぽいところがあるかな。
バズがテスト飛行をする宇宙船、飛行速度を下げるリング状の装置。細かく見ればまだまだあるかもしれない。
スペースレンジャーのロゴ
SRである。地元の鉄道会社のロゴに見えた。
エンターテインメント性に富んだSF、楽しい作品だ。
原音・字幕で見たいと思う。