全英連参加者のブログ

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ウソはまずいだろ

2005-12-14 06:22:48 | 気になる 大学研究

 『虚偽の大学設置申請に罰則 文科省、再発防止狙う』 こんな記事がasahi.comにでていた。(2005年11月25日)

 少子化の影響で大学間(生徒獲得)競争激化、学部学科再編数増大、そのための申請に虚偽ある可能性の増加。。。
 そもそも可能性が増加しちゃったらまずいわけだけど...ねえ。

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 新聞によれば、文科省は、大学との信頼関係に基づいて虚偽申請に対する明確なルールを設けていなかった。
 これまではこれでも大丈夫だった。問題が起きても、行政指導などで是正させていれば大丈夫だった。ある意味、性善説である。これが、近年の不祥事(東北文化学園大学、信州大学、山口県立大学等)の事案を考え、従来の姿勢を転換する。
  ↓
 大学を作るような組織だから、遵法精神もあるだろう。ちゃんとした組織だろう。まして、申請をすることを考えるような人物に悪い人はいないはずだ。だから規則で縛らなくても大丈夫。そう信じよう。
  ↓
 ちゃんとした申請事務をしている大学にとってはいい迷惑である。
 でも、バカな大学がひとつでもでれば、銀行をはじめとする不良債権問題・倒産騒ぎ、何とか建築士のウソ構造計算と同じく、「大学(という存在)」の信用毀損になる。ある種のシステミックリスク防止のため、性悪説への転換になる。
 大学は、申請に一部でも不正があれば、学部新設など学校全体の運営に支障をきたす。信用も落ちる。即、生徒募集(=経営)に響く可能性が高い。厳密さが求められるようになる。

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 不正としてこのようなことがらが考えられている。

 設置認可申請書などの関係書類に虚偽があった。
 申請者が法令違反により是正措置を受けているが違法状態の是正がなされていない。
 私学助成金等の補助金の返還命令が未履行。
 学校法人(または、法人の設置準備組織)の負債隠し。
 教員の研究業績を水増し。

 …どれも当たり前だろう。
 お天道様が見ていると思えば、恥ずかしくってできないだろう。

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 同省は来年度の申請からの適用をにらみ、省令改正などの検討に着手した。具体的には、虚偽が発覚した場合には一定期間認可をしない。
 大学や学部を新設するには、文科省の大学設置・学校法人審議会に申請書類を提出して審査に合格し、文科相の認可をうける必要がある。
 …建築確認みたいに民間に委託するわけにはいかないぞ。

 ガンバレ審議会!!!
 
しっかりしろ文科省!!!
 しかし、情けない話しだ。。。

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