全英連参加者のブログ

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LRT in 宇都宮

2020-11-17 04:00:00 | 全英連参加者 2020

 ’22年開業をめざし、栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅から、隣接する芳賀郡芳賀町までの間を結ぶ路線。
 既存の路面電車の延伸開業でも、ルート変更でもない新設路線。15日執行の宇都宮市長選挙でも争点化された。ここ1,2年YouTubuでも取材動画が増えている。そろそろ僕もブログに取り上げようと思う。

+++++ 基本情報 +++++

 運営する会社のウェブサイト掲出情報を見ると、以下のようになる。

 営業㌔は約14.6㎞、全線複線。一部優等列車(急行)運転可能なインフラである。
 JR宇都宮駅東口(宇都宮市)~本田技研北門(芳賀町)を結ぶ。自動車交通との併用区間が約9.4㎞、LRVのみが走行する専用区間が約5.1kmになる。
 停留場数19箇所、全停留所がバリアフリーである。

+++++ +++++

 路面電車を運営している事業者は令和2年4月1日現在18である。富山県の富山ライトレールの運営会社が、富山地方鉄道と合併。同線が富山港線となったためだ。宇都宮は営業キロで6番目。いきなり登場の長い路線である。
 宇都宮ライトレールを運営する同名の宇都宮ライトレール㈱の取締役構成を見ると、以下のようになっている。

役職 氏名等
1 代表取締役
社長
高井徹
・元宇都宮市副市長
2 取締役
副社長
古谷一良
・芳賀町副町長
3 常務取締役
(安全統括管理者)
中尾正俊
・元広島電鉄㈱常務取締役
4 取締役 高橋功
・宇都宮市建設部長
5 取締役 丹羽章泰
・宇都宮商工会議所専務理事
6 取締役 中津正修
・とちぎライトレール支援持株会
7 取締役 小林信二
・芳賀町商工会会長
8 取締役 吉田元
・関東自動車㈱取締役専務執行役員
1 監査役 新村健司
・㈱足利銀行地域振興部長
2 監査役 福田善之
・㈱栃木銀行法人営業部地域創生室長

 素人目に見ても、3の常務取締役中尾正俊さん以外は、路面電車の技術面・運行面その他について専門家といえる役員構成ではない。公共交通機関の出身者としては、8の吉田元さんもそうだが、関東自動車㈱の取締役専務執行役員の肩書(関東自動車が本務だろう)を見る限り、中尾さんの仕事は大変だ。

 同社の株主構成は以下のようになっている。
 出資割合は1と2の行政が51%、3から9の民間49%である。

出資団体 出資額 出資割合
1 宇都宮市 1億9,992万円 40.8%
2 芳賀町 4,998万円 10.2%
3 宇都宮商工会議所 490万円 1.0%
4 とちぎライトレール
支援持株会
1億1,172万円 22.8%
5 芳賀町商工会 98万円 0.2%
6 関東自動車株式会社 5,390万円 11.0%
7 東武鉄道株式会社 1,960万円 4.0%
8 株式会社足利銀行 2,450万円 5.0%
9 株式会社栃木銀行 2,450万円 5.0%
合計 4億9,000万円 100%

 ちょっと目につくのは7番目の東武鉄道㈱である。ライトレールの起点は宇都宮駅東口。

 東武鉄道の東武宇都宮駅は同駅の西側。直線距離で1.6㌔ほどある。ネットの記事などを読むと、将来的にJR宇都宮駅を東西に横断し、東武宇都宮駅前まで延伸するというお話し(うわさ?)がでていた。
 ことの真偽を探るためにニュース検索をかけたところ、5年前の「宇都宮LRT運営会社創立」(産経,’15-11-07)が見つかった。それによれば、このLRTは『JR宇都宮駅をまたぎ、西側の中心市街地と市東部の工業団地や芳賀町までの18㌔を結ぶ。優先整備される駅東側...』とのこと。

 東武宇都宮線に乗り入れるかどうかはわからないが、LRTで軌間1067㎜はそのためというネット記事も読んだ。

 ホントかな。

 まあ、いずれにしてもあと2年で開通である。僕も時間ができているだろう。乗りに行くのが楽しみだ。

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