全英連参加者のブログ

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「メジャーリーグ」の第1号

2013-10-08 04:50:53 | 全英連参加者 2013

 現在のMLBはアメリカンリーグ(1901年)と、ナショナルリーグ(1876年)の二つのリーグからなる。ジャッキー・ロビンソン選手は、1947年ナショナルリーグ、ブルックリン・ドジャースでデビュー。メジャーリーグのアフリカン・アメリカン第1号選手である。当然アメリカンリーグにも第1号がいる。ラリー・ドビー選手である。彼は1947年7月5日、クリーブランド・インディアンズの選手としてデビューしている。
 ただし、現在のメジャーリーグ以外にも、アメリカには野球のメジャーリーグが存在した。以下はWikipedia英語版、日本語版による。

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 1969年、アメリカプロ野球100周年を機に、MLB機構の指定により「野球記録特別委員会」が設置された。そこで、過去に消滅したリーグを含め、以下の6つのリーグを、「メジャーリーグ」として認める、という決定がなされた。

 ナショナルリーグ(1876年~現在)
 アメリカンリーグ(1901年~現在)
 アメリカン・アソシエーション(1882年~1890年)
 ユニオン・アソシエーション(1884年)
 プレイヤーズ・リーグ(1890年)
 フェデラル・リーグ(1913年から3年のうち、1914年と1915年の2年間)

 上記リーグと、それ以外のリーグでプロとして活動した経歴を持つ選手の記録については、現在この裁定に基づき、どこからどこまでをメジャーリーグ記録とするかといった分類が行われている。イチロー選手日米通算4000本安打も、あくまで日米合算。日本の記録は、大リーグ記録には含まれない。それは、この決定に基づくものなのだ。

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 日本語版Wikipediaで、こんな一文を見つけた。
 「19世紀にはメジャーリーグに黒人選手がいたが、20世紀に入ってからは規則はなかったものの黒人はプレーできず、肌の黒くないヒスパニック系やインディアンはプレーできた。

 ジャッキー・ロビンソン選手デビュー時、「メジャーリーグ」として認知されていたのは、アメリカン、ナショナル両リーグだけ。やや理屈っぽいが、6リーグのうちアメリカン、ナショナル以外のリーグ所属球団と契約、プレーしたアフリカン・アメリカンがいれば、その選手がカラー・ライン破った第1号となる。誰がその人なのかと思い、調べてみたら、すぐ見つかった。

Moses Fleetwood Walker Moses Fleetwood Walker
 (モーゼス・フリートウッド・ウォーカー)

 1884年(明治17年)、Toledo Blue Stockings所属。
 まったく知らない人だ。次はこの人のことを調べてみようと思う。

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 写真はWikipedia英語版より。(パブリック・ドメイン)
 この写真はNational Baseball Hall of Fame and Museum、いわゆる、「野球殿堂」提供のもの。circa1884なので、1884年ころの撮影である。
 胸にToledo Blue Stockingsの、「T」と「B」の重ね飾り文字が見える。

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 2013.10.05、「カラー・ライン


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