とは、、、
〇舞台、映画、TV作品で、一定の評価を得て作り続けられているもの。
日本語ではシリーズと言うと思う。
〇一定の共通点(登場人物等)のある作品群。
題名に共通の語句を含む。
フランチャイズ(franchise)は元々、『キャラクターや世界観のフランチャイズ(使用権許諾)』という意味。アメリカだとSuperman、Star Trek、Star Wars等々あげていったらきりがない。
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フランチャイズ。作り続けられている作品群には2パターンある。
一つ目は、登場人物(特にメインキャラクター)が変更にならないもの。日本の時代劇では『赤穂浪士』『水戸黄門』『遠山の金さん』等は、周りの登場人物が変わっても、それぞれ絶対登場する人物は決まっている。違うのは極論をすれば、登場人物の振るまい(演出)とか、赤穂浪士などの場合、どの登場人物にフォーカスを当てるかどうかである。アメコミだと、デビューから何十年もたつけど、スーパーマンには、クラーク・ケント、ロイス・レーン、ジミー・オルセンがどうしても必要で、他のキャラクターとは重さが違うのと事情は同じである。
二つ目は、ものがたりの世界を引き継ぎ、登場人物は違う場合。日本の場合、『ウルトラマン』『仮面ライダー』シリーズ等である。『スター・トレック』は、現在はこちらなのかな。
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Gundam Unicornの第2話、『赤い彗星』が今秋公開(発売)になる。日本のアニメ作品群としては、間違いなくガンダムはフランチャイズである。この作品は今から30年前の『機動戦士ガンダム』の作品世界(世界観:宇宙世紀)を引き継ぎ、展開している。第2話のタイトル『赤い彗星』は、その作品世界の最重要人物(敵役・宿命のライバル)シャア・アズナブルの異名である。
『機動戦士ガンダム』は、その世界観を引き継ぐ続編等と、映画が作られている。主役も、主役モビルスーツも登場しているが、宇宙世紀ものといわれる作品群では、どうしても、誰か vs. シャアの構図が変わることがない(変えられない)ように思える。どうしても、シャア以上の存在が作り得ない。『〇〇の中のシャア』... それ以上のプレゼンスを持てない。だからダメだというのではない。持てないくらいの存在感を持ったキャラクターがいたから、最初の作品が、後にフランチャイズ化するのだから、これは痛し痒しだろう。
以前『風と共に去りぬ』の続編が小説になったことがあった。日本ではあまり(ほとんど)知る人はいないけど、エミリ・ブロンテの『嵐が丘』も、Anna L'Estrangeという作家がReturn to Wuthering Heighs(邦題:『嵐が丘にかえる』)という作品を書いている。この作品は読んだことがあるけど、やっぱりオリジナルの強さにはとうてい勝てないものだった記憶がある。文学作品と比較するのはナンセンスかと思うけど、正続の関係はあまり変わらないだろう。それをわかった上で、フランチャイズ化した作品群は楽しむものなのかもしれない。