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聖ピオ十世会創立者 ルフェーブル大司教の伝記 6.8.3.霊魂にとって真に大切な事業

2010年08月10日 | ルフェーブル大司教の伝記
霊魂にとって真に大切な事業

  司祭館でこのような改装を始めるに当たり、修道士たちが持つ実用的な知識は大変貴重であった。先ずロック修道士がいた。既に年を召していた彼は庭の管理をしたり、子供たちに作物の栽培方法を教えたりしていた。 それに加えて、彼は羊と馬屋の責任者でもあったのだ(修道女たちは子ヤギたちの世話をしていた)。彼は1899年にガボンへ到着し、1959年2月1日にランバレネで亡くなるまでの60年間そこに留まった。彼は石工や、指物細工師、そして大工としては熟練であり、建物を建築して後、それを仕上げたら、必要な物を備える事も出来る正真正銘の建築家棟梁となっていた。彼は手際よくやり遂げられた仕事を見るのが好きだった。この素晴らしい人物、ロック修道士は、リーブルヴィルで非常に愛された。彼は時折司教と間違われ、ランバレネでは、多くの人から宣教区長と間違われてしまった。彼は模範的で、聖堂に来るのが殆ど何時も一番だった規則正しい修道士だった。優しく気の利いた彼のからかいも彼の評判を高めたし、自分の生徒たちからは正しく評価された。これらの全ては、彼がマルセル神父と共有していた事柄である。何よりも先ず彼は愛徳深かったので、すっかり愛されたのだ 。

  大きな大工工作室が、道路とオグウェ川に挟まれた土地に建てられていた。そこでは、(戦死したタラバルドン神父の兄弟)アルカード(Arcade)修道士を、マルシアン(Marcien)修道士、バルトレミー(Barthelémy)修道士、及び数人の見習者たちが手伝っていた。彼らは木の伐採とその切り分けの為に未開地に立ち入って材料を持ち帰ると、それを使ってあらゆる種類の枠や、丸木舟の船体、小型漁船、トロール船、はしけ舟などを作った。これらの販売は宣教区に欠かせない収入となった。ルフェーブル神父によって作成された予算案がこれを立証している。以下の数字は、1945年当時の価値に応じたフランス・フランで計算されている。

支出
宣教人件費 . . . . . . . . . . . . .85,000
宣教区及び地域学校運営費 . . . . . 125,000
建物建築費及び見習者養成費 . . . . 45,000
公教要理及び司牧職務費 . . . . . . .65,000
計 . . . . . . . . . . . . . . . . .320,000

収入
布教聖省からの助成金 . . . . . . . . . 40,000
諸学校への政府助成金 . . . . . . . . . 80,000
ミサ献金 . . . . . . . . . . . . . . . .10,000
ヨーロッパ人からの助成金 . . . . . . . 30,000
地元の方々からの助成金 . . . . . . . . 20,000
宣教区工作室の収入 . . . . . . . . . . 140.000
計 . . . . . . . . . . . . . . . . . . .320,000

  見習者養成の仕事は、何らかの職業に従事する為に‐洗礼志願者もしくはカトリック信徒の‐若者を養成し、そうする事で彼らをカトリック家族を築ける立場に置いてあげる事を意図していたのである。工作室での実用的訓練は、より一般的な養成講座や、専門講座、霊的講話、さらに日常の公教要理の授業によって補足されていた。二次的なものとして、見習者たちは宣教区の管理と整備を手伝っていた。

 もし小学校教師養成の専門学校のことを考えると、また、日常的に60人の患者たちを気遣う修道女たちによる健康診療所などを思うと、マルセル神父が2年間で何とかやり遂げたはずの霊的かつ現世的な美しい事業に対して、私たちはちょっとしたイメージを持つだろう。

  最後に、1年に4回の大祝日、つまり学年度末に位置する使徒聖ペトロと聖パウロの祝日、学年度初めに来る大天使聖ミカエルの祝日、そして御降誕祭と御復活祭になると、オグウェ川は多色の丸木舟で一杯になった。それらの多くは、ミッションの近くに作られた“カトリック村”にやって来て典礼上の大祝日をキリスト教的に過ごすために、最も遠くの村々から多くの家族を運んで来たのだ。


聖ピオ十世司祭兄弟会 (FSSPX) 創立者 ルフェーブル大司教 伝記 目次
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