Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

聖伝のミサ(トリエント・ミサ、ラテン語ミサ)のご案内 聖ピオ十世会 SSPX JAPAN Traditional Latin Mass

2024年09月09日 | 聖伝のミサの予定

アヴェ・マリア・インマクラータ!

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

愛する兄弟姉妹の皆様を聖伝のミサ(これは「トリエント・ミサ」「ラテン語ミサ」とも言われています)にご招待します。

【東京】 住所: さいたま市大宮区東町2ー256ー8 林ビル2F

Google マップ: <https://goo.gl/maps/3AiQkmFkdGYtVC2B6>
※ JR 大宮駅から北東方向に1キロメートルほど歩いたところにある、ベージュ色の3階建のビル、林ビルの2階です。

大宮駅まで: JR 大宮駅へは、JR 宇都宮線・高崎線で東京駅から 31 分、上野駅から 25 分です。
大宮駅から: JR 大宮駅東口から、北東方向に歩いて約 14 分です。(ファイル New Chapel in Omiya-20231009.pdf をご覧ください) 大宮駅から新しい聖堂へ歩いての行き方ファイル:Walking from Omiya Station to the New Chapel

主日ミサは2回捧げられます。(8時30分と10時半です)
ミサの前後で告解の秘蹟を受けることができます。ミサの間にも告解をすることができるように告解のために司祭は待機しております。
08:30 ミサ聖祭 読誦ミサ
10:30 ミサ聖祭 歌ミサ(YouTube でライブ中継

平日の火曜日、水曜日、木曜日は毎朝7時00分から聖伝のミサが捧げられます。金曜日は午後6時(18:00)から、土曜日は午前11時から聖伝のミサが捧げられます。

聖ピオ十世会では、毎月一回、「亡くなった会員と恩人の方々のため」の意向でミサ(Monthly Requiem Mass for the members and benefactors)」を捧げています。

大宮の「聖なる日本の殉教者聖堂」におけるミサの詳しい予定表はここをクリックしてください。

【「暁の星の聖母」修道院】
住所:埼玉県さいたま市見沼区大和田町2丁目820番地3
日本聖ピオ十世会:「暁の星の聖母」修道院
T 337-0053

【大阪】「聖ピオ十世会 聖母の汚れなき御心聖堂」 大阪府大阪市淀川区東三国4丁目10-2 EG新御堂4階 〒532-0002 (アクセス)JR「新大阪駅」の東口より徒歩10-15分、地下鉄御堂筋線「東三国駅」より徒歩2-3分(地図

【大阪 Osaka】【特別の事情により変更される可能性もあります】
ミサの予定2024年6月から11月までの大阪での聖伝のミサの予定 - Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

【名古屋】名古屋においても毎月最終主日に、聖伝のミサが捧げられます。愛する兄弟姉妹の皆様を全てご招待いたします。予約不要です。【ただし、2024年10月から、毎月最終主日の代わりに毎月第三主日のミサに変更される予定です。ご注意ください。】

場所:愛知県名古屋市中村区名駅南1-3-14 石原ビル6階
名古屋での聖伝のミサは5月から午後4時に開始します。告解はミサの前にできます。
 
日時:7月28日(主日) 15:20 ロザリオ及び告解  16:00(午後04時00分) ミサ聖祭
場所は松屋の入っているビルの6階です。以下は予定です。
08月25日(主日) 15:20 ロザリオ及び告解  16:00(午後04時00分) ミサ聖祭
09月29日(主日) 15:20 ロザリオ及び告解  16:00(午後04時00分) ミサ聖祭
10月20日(主日) 15:20 ロザリオ及び告解  16:00(午後04時00分) ミサ聖祭
11月17日(主日) 15:20 ロザリオ及び告解  16:00(午後04時00分) ミサ聖祭
12月15日(主日) 15:20 ロザリオ及び告解  16:00(午後04時00分) ミサ聖祭
 
【札幌】「北海道青少年会館 Compass 」にて:聖伝のミサが捧げられます。愛する兄弟姉妹の皆様を全てご招待いたします。予約不要です。7月、9月、11月に聖伝のミサが予定されています。
2024年7月27日(土)18時(午後6時)
2024年7月28日(主日)午前9時
2024年9月15日(主日)18時(午後6時)
2024年9月16日(月)午前9時
2024年11月3日(主日)18時(午後6時)
2024年11月4日(月)午前9時
 
Ave Maria Immaculata!

My dearest Brethren!

*****Mass times in Tokyo:*****
On all Sundays in October there will be two (2) Masses.
08:30 - Low mass :
10:30 - Sung mass : YouTube live

Mass location: Address: Hayashi Building 2F, 2-256-8, Azuma-chô, Ômiya-ku, Saitama City
Google Map link: <https://goo.gl/maps/3AiQkmFkdGYtVC2B6>
* The chapel is on the 2nd floor of Hayashi Building, a beige-colored 3-story building, located approx. 1 km north-east of JR Ômiya Station.
To Ômiya Station: JR Ômiya Station is a 31-minute train ride (on JR Utsunomiya Line or JR Takasaki Line) away from JR Tôkyô Station, or a 25-minute ride from JR Ueno Station.

From Ômiya Station: From the East Exit of JR Ômiya Station, walk approximately 14 minutes in the north-eastern direction to reach the chapel. (Please see the file New Chapel in Omiya-20231009.pdf.)

File : Walking instruction from Omiya station to the New Chapel

For the detailed schedule of the Traditional Latin Mass in Omiya, please click here. Thank you.

*****Mass schedule in OSAKA:*****

Please see this link for the details. https://blog.goo.ne.jp/thomasonoda/e/6c3b177c4fe524c762e27a58406fc98b

 *****Stella Matutina Priory*****
Society of Saint Pius X Japan
Stella Matutina Priory
Owada-cho 2-820-3, Minuma-ku, Saitama-City, Saitama,
Japan T 337-0053

*****Mass schedule in NAGOYA: [Last Sunday of the month at 4 PM (16:00), However from October 2024 on, Mass will be on the third Sunday of the month. ] *****

[Mass Location] 6F Ishihara Bldg. 1-3-14 Meieki-Minami, Nakamura-ku, Nagoya-shi, Aichi

July 28(Sunday) 15:20 Rosary & Confessions ;   16:00(4 PM) Holy Mass
August 25(Sunday) 15:20 Rosary & Confessions ;   16:00(4 PM) Holy Mass
September 29(Sunday) 15:20 Rosary & Confessions ;   16:00(4 PM) Holy Mass
October 20(Sunday) 15:20 Rosary & Confessions ;   16:00(4 PM) Holy Mass
November 17(Sunday) 15:20 Rosary & Confessions ;   16:00(4 PM) Holy Mass
December 15(Sunday) 15:20 Rosary & Confessions ;   16:00(4 PM) Holy Mass

【聖ピオ十世会とは】

聖ピオ十世会、SSPX (the Society of Saint Pius X)とは、1970年11月1日にスイスのフリブール教区においてローマ・カトリック教会の教会法に従って創立されたカトリック教会の修道会の一つです。創立以来、カトリック信者の要請に応える形で、全世界での使徒活動をますます拡大しています。

* 教皇フランシスコは聖ピオ十世会の司祭たちに適法に使徒職を果たす権能をお与えになっています。教皇は書簡「ミゼリコルディア・エト・ミゼラ」で、聖ピオ十世会の司祭たちが世界中ですべての信者のために告白の秘蹟を行う権限を持つと宣言されました。

https://www.vatican.va/content/francesco/en/apost_letters/documents/papa-francesco-lettera-ap_20161120_misericordia-et-misera.html

さらに教皇は聖ピオ十世会の婚姻の秘蹟が有効に執行するように全世界の司教たちに彼らの協力をお求めになられました。

https://www.vatican.va/roman_curia/pontifical_commissions/ecclsdei/documents/rc_com_ecclsdei_doc_20170327_lettera-presuli_en.html

聖ピオ十世会の司祭は、ラテン語でカトリック聖伝のミサ(Traditional Latin Mass)を捧げています。ミサの典文(Canon)の中では、教皇フランシスコの名前と当地の教区長の名前(浦和司教区でミサを捧げる時はマリオ山野内司教、東京大司教区ではタルチシオ菊地大司教、大阪大司教区ではトマス・アクィナス前田枢機卿、名古屋司教区ではミカエル松浦司教など)を唱えます。教皇ベネディクト十六世は自発教書「スンモールム・ポンティフィクム」の中で、全てのカトリック司祭は聖伝のミサを捧げる権利を有していると宣言されました。何故なら、聖伝のミサは一度も廃止されたことがないからです。

「過去の人々にとって神聖だったものは、わたしたちにとっても神聖であり、偉大なものであり続けます。それが突然すべて禁じられることも、さらには有害なものと考えられることもありえません。わたしたちは皆、教会の信仰と祈りの中で成長してきた富を守り、それにふさわしい場を与えなければなりません。」(ベネディクト十六世)

聖ピオ十世会の司祭たちは、伝えられたままの純粋なカトリック教えをそのまま伝えようと全力を尽くしています。カトリック教会が、信じてきた全てのカトリックのドグマと信教(Credo)をそのまま変えずに信じ、信仰宣言しています。また同時にカトリック教会によって排斥された全ての異端に対して反対しています。過去から変わることなく伝えられた正統信仰こそ真理における一致を促進し、分裂を避けさせるものです。

聖ピオ十世会の司祭たちは、カトリック教会がそう信じ続けてきた同じカトリック信仰を信じています。特に御聖体における私たちの主イエズス・キリストの現存を深く信じています。また、カトリック教会以外には霊魂の救いがないと信じます。

教皇庁教理省は「同会の聖職者は、教会法上の制裁から解放されている」(いかなる制裁も受けていない)と認めています。

聖ピオ十世会の司祭は、必要の状況に置かれた信徒たちのために、教会法によって補足された法的身分(裁治権)を有しています。しかし領域的な(司教区)の法的身分(裁治権)も属人的裁治権も有しておりません。ところで、私たちの主イエズス・キリストは霊魂の救いと聖化のためにの通常で主要な手段として秘蹟を制定されました。カトリック教会は、必要とする人々が秘蹟(特に改悛の秘蹟)をいつでも受けることができることを欲しています。何故なら教会の最高の法は霊魂の救い(教会法1752条)だからです。

カトリック教会は、教会法の規定(144条)によって、組織上の当局を通さずに法的身分(裁治権)を補足します。カトリック信者は、いつでも告解を必要とするとき、その判断と助言を信頼することができると思う司祭から改悛の秘蹟を受けることができます。しかもその司祭が通常のやり方で法的身分(裁治権)を有していなくてもそれができます。さらには、しかも教会法(1335条)の言葉によると「いかなる正当な理由でも」信徒がこれを求めるのであれば、聖職停止あるいは破門された司祭であってもこれができます。

【お知らせ】

一般社団法人日本聖ピオ十世会の銀行口座が開設されました。
御寄附や四旬節の献金、また教会維持費などのためにお使いくだされば幸いです。
愛する兄弟姉妹の皆様の暖かいご支援を感謝申し上げます。

銀行名:住信SBIネット銀行
金融機関コード(銀行コード):0038
支店名:法人第一支店
支店コード106
支店番号-口座番号:106-1951537
漢字氏名:一般社団法人日本聖ピオ十世会
カナ氏名:シヤ)ニホンセイピオジツセイカイ


【特別公開】聖ピオ十世修道女会創立50周年記念|創立者,その霊性,目的,修道生活,使徒職について紹介する動画

2024年08月22日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

聖ピオ十世修道女会創立50周年を記念して、その創立者、その霊性、目的、修道生活、使徒職について紹介する動画が日本語の吹き替えで公開されました。ご紹介いたします。お友達にもご紹介をお願い致します。

 

 


【追悼ミサ説教】シスターアグネス笹川が秋田の聖母像から受けた、全人類に関わる非常に深刻で重大なメッセージ

2024年08月22日 | お説教・霊的講話

2024年8月20日 シスター笹川追悼ミサ 説教

トマス小野田圭志神父

聖父と聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、

シスターアグネス笹川は、秋田で、1973年7月6日、8月3日、そして10月13日の三回にわたって、木彫りのマリア像から、全人類に関わる非常に深刻で重大なメッセージを受けました。

このメッセージが本当のことであるということを確認するかのように、この木彫りの木像のマリアさまから101回の涙が流れました。1975年1月4日から1981年9月15日までのことでした。多くの人々が延べ二千名の方が、その客観的事実を目撃しています。秋田の聖母に関する出来事については、これを公式に調査した当時の新潟教区長ヨハネ伊藤庄治郎司教様によって、1984年に認可されました。

マリアさまは、シスター笹川を通して、もしも人々が罪を悔い改めないならば、全人類の上に、ノエの洪水のときよりも重い、いままでにない罰があるだろうと警告されました。しかしマリアさまは同時に、ロザリオの祈りを毎日祈ることによって、そして祈りと償いの業をすることによって、私たちは迫っている災難から助けられること、この災難から助けることができるのはマリアさまだけであることを、そして聖母に寄りすがる者はすべて助けられるということを、約束されました。

では、シスターアグネス笹川の生涯は、いったいどのようなものであったか、そしてそのメッセージの核心は何だったのか、どのようにその生涯の最後をとげられたのかを少し見て、そして最後に選善の決心をたてましょう。そして、シスターのためにお祈りいたしましょう。

【生まれ】
シスター笹川は、1931年の5月28日に、笹川セイイチと笹川シズの間の三番目の子供として、生まれました。五人兄弟のうちの次女でした。病弱ではありましたが、あたたかい家族の愛情にかこまれて、非常に健やかに育っていきました。
シスター笹川のお父さん、笹川セイイチは、八千浦(やちほ)村の村長でした。後に八千浦村というのは直江津(なおえつ)市の一部になります。このお父さんは、のちに、安田神父様が1974年の9月に、ヨアキムという名前で、笹川セイイチさんが77歳のときに、洗礼を授けています。
お母さま、笹川シズは、やはり、1965年にアンナという名前で、洗礼を受けています。またシスター笹川のお姉さんも妹も弟もみなカトリックの洗礼をうけています。

【洗礼】
シスター笹川は、確かに熱心な仏教の家で生まれましたが、なぜカトリックになったのでしょうか? それは、十九歳の時――1950年のことでした――戦後間もない時で、盲腸の手術をするために、はるばる東京の有名な大学病院まで来ました。しかし、手術は失敗でした。そこで中枢神経が麻痺して、十六年の間、寝たきりの闘病生活を余儀なくされました。そのとき、家族の一部からはこのような失敗をおかした病院の先生たちを訴えるべきだと出ましたが、シスター笹川のお父さんも またシスター笹川自身も、いや先生は一所懸命やったのだからわたしたちは感謝している、といって、寛大にこの病院をそして先生を赦しました。

そのうちに、病院を転々とし、再三の手術入院を繰り返したのですが、ついに妙高病院で入院中、熱心なカトリック信者の看護婦さん、渡辺ハルさんと出会って、そして、その献身的な看護で病状は回復に向かい、そしてカトリックの信仰も得ました。1960年の復活祭に、アグネスという名前で洗礼を受けました。

【修道生活】
そののちにシスターアグネスは天主へのそして隣人への奉仕の愛に燃えて、修道生活を行おうと望み、一度は長崎の純心聖母会修道院に入会しますが、しかし病気が再発して、ふたたび妙高病院に入院します。

しかし、シスター笹川は、それでも、病気の身になったとしても、修道生活を非常に望んでいたのですが、その時に、ちょうど、高田教会の主任司祭から、新築された妙高教会の教会の番をやったらどうかと受付の係にお願いされて、そしてこれを引き受けることになりました。

また同時に、在俗でありながら修道生活を送ることができるという聖体奉仕会のことを知り、1969年に妙高教会に奉仕しながら、聖体奉仕会の外部会員として入会しました。

【聖体奉仕会】
教会守り同時にカテキスタの奉仕役をしていたのですけれども、1973年3月突然、その妙高教会で受付をやっていた時に電話を取ったところ、何も音が聴こえなくなりました。そしてすぐに入院すると、耳の機能はすべていいのだけれど、本当は聞こえていなければならないはずだけれども、しかしまったく音が聴こえなくなりました。これはきっと極度の疲労からきたものであろうとみられる、神経の麻痺によるものだとみられる、そしてそこですべての仕事をやめるようにと言われました。

そうする間に、聖体奉仕会のほうからお見舞の連絡が来て、そして、もしも妙高教会で教会守りができないならば一緒に修道生活をしないか、秋田に来ないか、と誘われて、そして1973年の5月、秋田に到着することになります。

【秋田の聖母の出来事】
到着するや否や、その翌月から、ご聖体のある御聖櫃の中に光が輝くのを見出だしたことから始まり、無数の天使たち、あるいは守護の天使のメッセージを聴くこと、またマリアさまの御出現、あるいは出血の現象、発汗現象、芳香現象、あるいはまたマリアさまが涙を流されること、など、また耳の特別な奇跡的治癒の恵みなどによって、ご聖体に始まった奇跡的な現象がご聖体に終わるということで、秋田のマリアさまの御出現の一連の出来事がありました。

では マリアさまはいったいシスター笹川に、いったい何を言われようとしていたのでしょうか。

一つは、ご聖体がイエズス・キリストの真(まこと)の御体であるということです。ご聖体が安置されている御聖櫃が光輝いていたことや、天使たちがそれを礼拝していたこと、のみならず、マリアさまが「御聖体のうちにまことにまします」という、‟まことに″という言葉をお祈りに付け加えるように命令されたりしたことから、ご聖体のことが強調されました。また、マリアさまは、シスターアグネスを通して、「教皇・司教・司祭のために、たくさん祈るように」と訴えられました。

第二の点は、それは罪という超自然的な現実についてのことをわたしたちに思い出させることでした。

罪というのは、あたかも忘れられてしまって、わたしたちにとって、大切なことはこの地上での平和であったり、地上でのこの目に見える生活のことだけであるかのように、人々は錯覚しています。

しかし、聖母は、そうではなくて、もっとも大切なのは天主とわたしたちとの間の平和の関係であって、それは罪のない状態である、罪ということこそが本当の悪であって、最大のわたしたちにおける不幸である、と訴えます。

マリアさまはこうおっしゃいます。
「世の多くの人々は、主を悲しませております。わたしは主を慰める者を望んでおります。天のおん父のお怒りをやわらげるために、罪びとや忘恩者に代わって苦しみ、貧しさをもってこれを償う霊魂を、おん子とともに望んでいます。」

マリアさまは、第二、第三のメッセージにおいて、このもしも罪の償いがなければ何があるかということを警告します。それは、御父がこの世に対して怒り給うておられる、ということです。そのために全人類の上に大いなる罰があるだろうということです。

聖母は御子とともに、何とかその怒りを宥めるようにしてきたけれども、しかし、もっと宥める霊魂が必要である、と訴えます。

もしも人類が悔い改めないならば、もしも宥める霊魂が、祈りが、犠牲が足りないならば、御父は全人類の上に大きな罰を下そうとしており、それは大洪水の時よりも重い、いままでにない重い罰である、とおっしゃいます。
マリアさまの言葉は非常に恐ろしいものもあります、「火が天から下り、その災いによって人類の多くの人々が死ぬでしょう。よい人も悪い人と共に、司祭も信者とともに死ぬでしょう。生き残った人々には、死んだ人々を羨むほどの苦難があるでしょう。」

しかしマリアさまは同時に私たちに、武器も教えてくださいます。「その時に何をしたらよいか、それはロザリオと御子の残された印だけです。毎日ロザリオの祈りを唱えてください。ロザリオの祈りをもって、司教・司祭のために祈ってください。」

御子の残された印とは何か‥‥安田神父様とそしてシスター笹川は、これはご聖体のことである、と考えています。イエズス様が制定されたミサ聖祭とそして御聖体の秘跡、のことでしょう。つまり、ドン・ボスコが夢の中で見た、最後に教会の勝利をおこすためにやった二つの柱、それには聖母とそして御聖体があったということが、わたしたちに知らされています。おそらく秋田のマリアさまも、ロザリオと御子の残されたしるし――つまり聖伝のミサについて話していたに違いありません。

そしてマリアさまは、さらに、教会における信仰の危機について話します。
「悪魔の働きが、教会の中まで入り込み、カルジナルはカルジナルに――すなわち枢機卿は枢機卿に、司教は司教に対立するでしょう。わたしを敬う司祭は、同僚から軽蔑され、攻撃されるでしょう。祭壇や教会が荒らされて、教会は妥協する者でいっぱいになり、悪魔の誘惑によって、多くの司祭、修道者がやめるでしょう。特に悪魔は、おん父に捧げられた霊魂に働きかけております。たくさんの霊魂が失われることがわたしの悲しみです。これ以上罪が続くなら、もはや罪の赦しはなくなるでしょう。」
いま、カトリック教会を襲う信仰の危機について、マリアさまはすでに警告されたと考えられます。

マリアさまはもう一度言います。
「ロザリオの祈りをたくさん祈ってください。迫っている災難から助けることができるのは、わたしだけです。わたしに寄りすがる者は、助けられるでしょう」。

こののち、シスター笹川は、そのマリアさまの御像が101回の涙を流すことを体験します。101回すべてシスターが見たわけではないのですけれども、その御像から101回の涙が流れたことを、目撃者たちが証言しています。

この101回には意味があって、守護の天使の説明によれば、
「アダムとエワのエワによってこの世に罪が入ったように、イエズス・キリストとマリアさまのマリアさまによって救いの恵みがこの世にきたことを象るものである。つまりマリアさまは、イエズス・キリストとともにこの世の罪を贖った、共贖者であるということを意味している」
と天使は伝えています。

その後、シスター笹川は、非常に苦しい人生を、生涯最後の最後まで経験されました。それについて詳しいことをいま述べることはできませんが、マリアさまの御悲しみに沿えた人生だったといえると思います。

いま、シスター笹川は、聖母の被昇天の日に帰天されて、おそらくマリアさまの姿をご覧になっていると思いますが、それでもシスター笹川のためにお祈りいたしましょう。
そしてシスターが、わたしたちのために取り次いでくださることを、お祈りいたしましょう。

シスターの取り次ぎによって、多くの人々がマリアさまのメッセージに耳を傾けますように、そして、ロザリオとご聖体を大切にすることができますように、お祈りいたしましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


シスターアグネス笹川の追悼ミサには多くの兄弟姉妹の方々のご参加に感謝します。

2024年08月21日 | 聖伝のミサの予定

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

昨日、聖なる日本の殉教者聖堂において、。聖歌隊の方々、侍者の方々には特にお礼申し上げます。中には、青森県、岩手県、山梨県などから来られた方々もおられ、感謝申し上げます。

明日の8月22日(木曜日)は、聖伝の典礼暦(1962年版)によれば、聖母の汚れなき御心の祝日です。聖母の汚れなき御心は、日本の主要な守護者です。大宮の聖なる日本の殉教者聖堂で朝7時から聖伝のミサがあります。

8月23日(金曜日)は、大阪の聖母の汚れなき御心聖堂でも、シスターアグネス笹川の追悼ミサが捧げられます。愛する兄弟姉妹の皆様のご参加をお願い致します。
聖なる日本の殉教者聖堂(大宮)でも、夕方の6時からミサがあります。

8月25日(主日)、聖なる日本の殉教者聖堂(大宮)の10時30分の歌ミサは、聖ピオ十世会初の韓国人司祭として6月にアメリカで叙階されたロンジーノ金神父様の日本での初ミサです。多くの愛する兄弟姉妹の皆様のご参列をお願いします。ミサの後には、ロンジーノ神父様を囲んで、記念パーティーを企画しております。予約は不要です。
大阪の聖母の汚れなき御心聖堂では、ワリエ神父様の司式で午後6時30分からミサがあります。
名古屋のミサ会場では、午後4時から聖伝のミサがあります。





聖水とその清めの効果について

2024年08月19日 | お説教・霊的講話

聖霊降臨後第十三の主日―聖水について

ワリエ神父 2024年8月18日


親愛なる兄弟の皆さま、

今日の福音では、らい病人たちが、私たちの主によって(治癒されて)清められました。今日、主は、おもに秘跡と準秘跡を通して、私たちに対する癒やしの使命を続けておられます。

聖水とその清めの効果についてお話ししましょう。

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準秘跡

聖水は準秘跡のひとつです。

キリストが秘跡を制定され、教会が準秘跡を制定しました。準秘跡は、教会によって聖別された宗教の外的な行為(祝別されたもの、祈り、儀式)であり、超自然の効果を生み出す力を持っています。準秘跡と呼ばれるのは、それらがすべて、贖い主の無限の功徳を特別に私たちに適用することによって、何らかの形で、秘跡の力にあずかっているからです。準秘跡により、その行為を行う人の信心の度合いに応じて、恩寵が授けられます。

旧約の聖水と新約の聖水

旧約において、聖水はすでに使われていました。

・ モーゼは、主がご自分の民に与えられた最も素晴らしい賜物である、2枚の律法の板を携えて、山から下りました。この聖なる律法を受けるために、選ばれた民は聖化されなければなりませんでした。この目的のために、モーゼは、聖水にいけにえの血を混ぜて、民の上に振りかけました。

・ モーゼは、アアロンとアアロンの息子たちを、司祭として聖別しなければなりません。彼らを聖別するのにふさわしい者とするために、天主はモーゼに、彼らを水で清めるように命じられました。この聖別の後、初めて、彼らは、聖なる祭服と司祭としての塗油を受けることが許されることになるのです。

・ 赦し、清めは、モーゼの律法で繰り返されるテーマです。らい病で苦しんでいる者、特定の動物の死骸を運んだ者、法的な汚れにかかった者は誰でも、水で自らの身を清めるように命じられています。

新約では、聖水を作る最初の人物は、贖い主ご自身です。これは、彼の公生涯の最初の行為でさえありました。彼はヨルダン川の中に降りられました。その愛すべきお体に触れることで、水は特別な祝別を受けました。水は、このときより、洗礼の秘跡と聖水の準秘跡に用いられることになるのです。

2世紀に、聖ペトロの5代目の後継者である殉教者教皇聖アレキサンデルは、聖水について、それを、すでに確立し、一般的に使用されているものとして、こう語りました。「余は、塩を混ぜた水で祝福するが、それは、この水を振りかけることによって、すべての人が聖化され清められるようにするためである。余は、すべての司祭に同じくするよう命じる。実際、血を混ぜて民に振りかけられた牝牛の灰が、民を聖別して清めたとすれば、塩を混ぜて天主への祈りによって聖別された水は、どれほどより強い、聖化して清める力を持つことであろうか」。

聖水の具体的効果

• - 旧約の聖水は、〈律法〉の汚れを洗いました。
• - 新約の聖水は、〈霊魂〉の汚れを洗います。

1 聖水は、小罪を消します。

2 聖水は、罪の有限の罰を取り除きます。

3 聖水は、健康をもたらします。

12世紀、アイルランドのアーマーの大司教だった聖マラキアスは、ある修道院で時を過ごしていました。そこにいたとき、体中が恐ろしい癌に冒された一人の女性が、彼のもとへ運ばれてきました。聖人は聖水を取って、その女性の上にかけました。痛みはすぐに消え、翌日には、病気の跡はほとんど残っていませんでした。

4 聖水は、悪魔を追い出し、悪魔のあらゆる企みをくじきます。

「私はそれを何回も経験しました。悪魔を追い払い、悪魔が戻ってくるのを妨げる聖水の力に匹敵するものはありません。悪魔はまた、十字架を目にすると逃げ出しますが、また戻ってきます。ですから、この水の力は、非常に偉大なものに間違いありません」(アヴィラの聖テレジア)。

5 聖水は、あらゆる種類の伝染病や疫病を撃退します。

6 聖水は、煉獄の霊魂に利益をもたらします。

信者が棺(ひつぎ)や墓に聖水を振りかけるのは、敬虔な習慣です。これは、効果がないものではありません。第一に、聖水を振りかけることは、一つの祈りを表しています。第二に、聖水は、準秘跡の一つですから、諸聖人の通功によって、贖罪の力を持っており、それは死者に及ぶのです。

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今日の福音では、らい病人たちが、私たちの主によって(治癒されて)清められました。今日、主は、おもに秘跡と準秘跡を通して、私たちに対する癒やしの使命を続けておられます。

エゼキエルはこう預言しました。「私はおまえたちの上に清い水を注ぐ。こうして、おまえたちは、清められる」(エゼキエル36章25節)。

教皇ピオ九世はこう宣言しました。「聖水の使用を、ほぼすべての人が怠っていたり、少なくとも、ほとんどの人が、信心や信仰の適切な精神をもって行っていなかったりするのは、嘆かわしいことである」(ピオ九世、1866年3月14日)。

親愛なる兄弟の皆さま、次の決心を固めましょう。

1 教会に入るたびに聖水を手につけ、注意深く、信心をもって、十字架のしるしをすること。そうすることで、私たちは、悪魔を撃退し、想起と祈りの精神を呼び起こすのです。

エルザレムの神殿の前庭の下には、青銅の海として知られる広大で壮大な澄んだ水の池がありました。司祭や素朴な参拝者は、祈るため、あるいは、いけにえを捧げるため神殿に入る前に、ここで、手を洗わなければならなかったのです。それは、聖パウロがこう言っているように。「民が清い手で祈るようにと、私は望む」(ティモテオ前書2章8節)。

2 主日の歌ミサの始まりに行われる〈アスペルジェス〉に遅れないように、時間通りに到着すること。この聖水を振りかける目的は、私たちを小罪から清めることによって、あるいは、洗礼の聖性と、いとも聖なる天主に近づくべき宗教的敬意の念を私たちに思い起させることによって、私たちを、聖なる神秘にあずかるのに、少しでも、よりふさわしくない者とならないようにすることにあります。

3 自宅に聖水の容器を用意し、それを適切な場所に置くこと。例えば、ベッドの近くや、家の玄関に。

4 朝起きるとき、夜寝るときに、聖水を使うこと。
(修道会では、就寝の前、終課のときに、修道者に聖水を振りかける習慣があります)。

5 誘惑、特に聖なる貞潔に反する誘惑の際に、聖水を使うこと。

6 司祭に自宅を祝別してもらうこと。


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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