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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

アップル・マティーニ

2017-01-11 22:33:19 | プチ放浪 山道編

去年もあちこちでカクテルを飲んだ。
トランジットで泊めてもらった広州ガーデンホテルで、まったく英語が通じない女性バーテンダーに、中国語で書かれたメニューを適当に指さしてオーダーしたカクテル。出てきたのはジン・ベースのとびきりおいしいマティーニだった。
そもそも、イタリアのマルティーニ・エ・ロッシ社製のベルモットを使うのがマティーニだと思うのだが、世界にはいろんなマティーニがある。
アラスカ・フェアバンクスのオーロラ・アイス・ミュージアムの一画にある氷のバーで飲んだ、氷のマティーニグラスで飲むウォッカ・ベースのアップル・マティーニも、ぼくのなかで昨年の1位2位を争う一杯だった。

なので、日本に帰ってきて、さっそく青リンゴのリキュール、ルジェ・グリーンアップルをアマゾンに発注。本当はヴェドレンヌ グリーンアップルが欲しかったんだけど、送料が高すぎ。。

アメリカは基本的に、お酒を買う場合IDの提示を求められる。
とはいっても、レストランや、バー、空港ラウンジでビールやワインを頼むとき、IDの提示を求められたことはない。たぶん、外見が完全に成人していればIDの提示を求められないのかもしれない。

一方、オーロラ・アイス・ミュージアムの氷のバーでは、IDチェックが厳しかった。入場券を買う際にお酒のチケットも購入するのだが、この時にIDの提示を求められ、さらにミュージアム内の氷のバーでカクテルを頼むときにもID提示を求められる。

「日本人って若く見えるけど、実際にID調べたら70過ぎのおじいさんだったわ」とかなんとかの会話があるかどうかは知らないが、たとえドナルド・トランプ氏やロナルド・マクドナルドでもアルコールを買う際はIDを求められるんだろう。
また、アメリカにおいては21歳にならないと酒・アルコールは飲めない。日本の20歳の成人はダメってことだ。

さて、「ALASKA」ってカクテルもある。ジンベースのショート・カクテル。
ドライジンとシャトリューズという、両方ともアルコール度数の高い酒でシェイク。アラスカのような凛としたクールな感じのカクテルだ。
知っている限りのスタンダード・カクテルの中では、アルコール度数39度以上の世界最強だ。シャトリューズは薬草系リキュールなので万人受けはしないと思うが、その香りはアイスクリームにたらしたり紅茶に少量を入れてもいいかも。
 
 
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・・・It made my day.

2017-01-10 22:30:16 | プチ放浪 山道編

マウンテン・ムース・ロッジの女主人、Colleenに礼状を送ったら返事が来た。
ぼくの撮った写真をすごく喜んでくれてた。

英語に”It mad my day."という言葉がある。ほんの小さなことで心が満たされ、
一日が特別の一日になる。
性別、年齢、そして国籍を超え、人間というのものはそういうものかもしれない。
彼女がシェアした写真を喜んでくれたことで、ぼく自身の心が満たされ幸福になった。
誰かがぼくが撮った写真に心を動かしてくれる。それはなんという幸福なことだろう。


写真とは不思議なものだ。一枚の写真が社会を変えることもできるし、多くの人の心を温かくもする。
カメラのシャッターが降りた瞬間、レンズの前の出来事は永遠のものとなる。
あの時のあの瞬間。そしてぼくが伝えたかったこと。
やっぱり写真はおもしろい。


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ダッジバン・ドライバー

2017-01-09 22:44:40 | プチ放浪 山道編

クリスティーナはアサバスカンインディアンのクォーター。といっても、薄手のダウンジャケットにニットのキャップをかぶっているから、見た目は典型的な20代の白人女性。
雪道のドライビング・テクニックは抜群で、リトルツリーの芳香剤が香るダッジ製5.2リッターV8エンジンのオートマチック・トランスミッションのバンを手動で巧みにシフトチェンジし、回転合わせまでして運転している。なんでも、スノードライビングのレッスンで優秀な成績を収めたらしい。
除雪車ですらスリップしてコースアウトする新雪・深雪の道を、ドリフトしながらもコントロールを失わずに夕暮れのチナ温泉までぼくたちを運んでくれた。

この旅で一目でいいから会いたいと思ってた北米インディアンには、結局会えなかった。無理もない。今の日本の北海道でアイヌの人々の暮らしを探すようなものだ。
たった数十年前の暮らしぶりだが、星野道夫が見た最後の痕跡ともいえる景色を見ることはかなわなくなっているのだろう。失われる文明とはそういうものなのだ。

それでも、アラスカに生きる人たちの心の中に、そのかすかな気配を感じることができる。つまり、かつてインディアンが信仰していたスピリチャルなものは、我々、モンゴロイドのDNAに刻み込まれたかすかな歴史に似通うものがあるように思える。

ベーリンジア平原を渡り、モンゴロイドが北方アジアからアラスカにたどり着いてから約2万年が過ぎた。そしてこの100年間に、アラスカ北極圏には2種類の新しい人間がやってきて住み着いた。ひとつには最後のアラスカ・フロンティアで一攫千金の夢を求める欧州の人々。もうひとつはこの土地にすでにあった生活様式・価値観を身につけ、引き継いでいこうとする人たちだ。
そうした人たちは、良いか悪いかは別にして、石油を軸としたアメリカ経済の巨大な資源開発の渦の中の巻き込まれていった。

もうとっくに日が暮れて、雪が時折舞い落ちる山道を運転していて、クリスティーナの顔が曇ったのは2回目のスタックの時だった。
膝ぐらいまでの深雪の吹き溜まりの急坂の登り。ロッジまであと数十メートルの所だった。チェーンを巻きさえすればわけなく登れる。そしてミッションを終えた彼女は無事に帰れる。
ところが彼女は、我々を車から降ろし歩いてロッジまで行けという。自分はレスキューを呼ぶから大丈夫とのこと。
・・・いや、そういう問題じゃなくて、大晦日の夜更け、GPSでさえ現在位置がよくわからない山の中に彼女を一人残しては行けない。。

自然の厳しさには立ち向かわずに、うまく対処する。それが冬の厳寒のアラスカを生き抜くすべなのかもしれない。チェーンを巻いて雪の中から脱出したところで、ドリフトして谷底に転落するリスクもある。彼女の心配はそれだった。
・・・I hate snow.  
雪道を巧みに運転する彼女が最後に言った言葉。
新年はバリで料理の修業をしたパートナー、ジムとともに、フィリピーナのいとこと迎えるらしい。彼女が良い年を迎えることを祈りつつ、ぼくらはロッジまでの最後の数十メートルを徒歩で登って行った。


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白いオーロラ

2017-01-08 21:28:36 | プチ放浪 山道編

30年に何回かという大雪。フェアバンクスの山にあるロッジ。
ようやく雪が止んで見上げた南の夜空に白っぽいカーテン状の光が揺らめいた。
「あれオーロラじゃないですか!?」 
写真に撮っても、光の帯は白いまま。これまでに写真に撮ったオーロラの緑の光とは明らかに違う。
「雲だね」
とがっかりしているぼくをよそに、ロッジの女主人コリーンがあれはオーロラだと主張する。

調べてみたら「白く光るオーロラ」は、非常にまれなケースで観察されていた。
オーロラは電子の励起エネルギー差で発光する。
http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/member/shiokawa/aurora_kaisetu.htm
「エネルギー差が大きいと青色、中くらいだと緑色、エネルギー差が小さいと赤色、になる」
・・・考えてみれば、オーロラの発光は、白色光の3原色、青(B)、緑(G)、赤(R)が全部そろっている。つまり、まれに条件さえ合えば、白く発光するオーロラもありえるわけだ。

ぼくらしいオーロラの写真として、撮影条件は悪くなるができるだけ人家の窓からこぼれる暖かい光と合わせて撮りたいと思っていた。
小さいころから、闇に光る雪原のはるか向こうに見える人家の灯りにあこがれに近いものを感じていた。
厳しい冬の夜の雪景色の中に、ポツンとともる人家の灯り。そこにはきっと暖かい家庭がある。そうした景色を見るたびに心がきゅんとした。

南の空に白く光るオーロラは、写真を撮るために選んだ景色と逆方向。町の灯りも、ロッジの灯りも写真にからめることができなかった。だけど、ぼくの心にしっかりと焼き付いている。
今回は天候の条件がかなわず、思ったような写真が撮れてない。負け惜しみにしか聞こえないだろうが、それでも良かったと思ってる。マイナス20度の夜空の下で、一緒に空を見上げた人々の温かさが心にしみた。


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To Colleen

2017-01-07 19:58:50 | プチ放浪 山道編

Konnichiwa(in Japanese).

I would like to thank you again for the very good accommodations you provided us. Some of us have been to the United States several times, but this is the first time that we had such an experience.
We enjoyed our staying at your lodge very much - every bit of it. I learned so many things about the life in winter-Alaska.

That is "The cold winter weather will warm our heart, and the long distance between us will let us to be more close".

I attached the photos which you requested.
You can also find photos which have added on social media of YOUTUBE..
https://www.youtube.com/watch?v=e9tXOyflGs0&t=12s
 
You are a very gracious host. I am indeed lucky to have chosen your lodge. I will cherish this forever. "Arigatougozaimasu (in Japanese)"


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