tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

アクアビクス35

2011-07-20 22:06:18 | lesson

 
 
 
 

高橋秀美氏の「はい、泳げません」には、クロールの歴史が書いてあった。

”私が学んでいるクロールは、もともと19世紀後半にイギリス人が開発したものである。フレデリック・カヴィルがオーストラリアの原住民からヒントをえた泳ぎがその原形とされている。産業革命以降、イギリス各地ではプールが建設され、スピードを競う賭けが行われていた。その中で、彼らは「より速く」を目指してクロール(原語は「虫が這う」腹這いで行く」の意)を発達させたのである”

「博徒のための外来泳法」。高橋秀美氏は、これがゆえに彼がなじめないのも当たり前と書いている。

彼は、プールで他の泳者が立てる波におぼれそうになるのを克服するため、桂コーチの水泳レッスンを休み、日本泳法を学び始める。

一方、桂コーチは、そんな高橋氏を暖かく見守っていた。
”こんなことわたしが言うのもなんだけど、レッスンを休むのは仕方ないと思う。急用もあるだろうし、本当は行きたくいないこともあると思う。水泳がイヤにならなければ、私は休んでもかまわないと思う。そのかわり、休んだ後は、来てほしい。わたしも、休んでいた人が久しぶりに来てくれるとすごくうれしい。この人、また泳ぎたくなったんだなって。あるいは、他のプールで泳いでいれば、それはそれでいいんです。”

桂コーチって言う人は、水泳選手引退後、大きな交通事故にあって、しばらく体がまったく動かせない状態になった。寝たきりを余儀なくされたのだが、彼女は激痛をこらえながらプールでリハビリを行った。
動けなくなって初めて、体を動かすことがどういうことなのかを体感した。彼女の教え方はスパルタだ。疲れてコースの途中で立ち上がると容赦なく叱咤の声が飛ぶ。

さて、叱咤なら、荒巻コーチは絶対に負けてはいない。
オレ、そんなコーチに出会えて幸せです。


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アクアビクス34

2011-07-19 23:33:50 | lesson

 
 
 
 

夏本番の3連休。この3連休を、ぼくは腰痛のため腰にコルセットを巻いて過ごす羽目になった。
腰が痛いと何にも出来ない。寝転がってできるのは、せいぜい、iPhoneを使ってブログにあげる記事を打ち込むぐらいのものだ。が、この状況に甘んじるしかない。
なんとかこの3日間で、腰痛から解放されなくちゃならない。。

日中、暑いのに寝ている間は、これまで時間がなくて読めなかった本を読むことができた。
・・・高橋秀美氏の「はい、泳げません」
読んで泣いた!
水泳初心者の「水」に対する恐怖感がありありと書かれていた。
高橋氏は、水泳する度に「死」の恐怖を味わっていたらしい。それを女性の桂コーチがあの手この手で泳がすことで、彼の恐怖心を取り除いていく。

ぼくの場合、背泳ぎに対する恐怖は、「水」や「死」に対する恐怖というよりも、この歳でおぼれてパニックになり「みっともない」醜態をさらすことだ。
コーチの「おぼれても助けてあげるから」という言葉が、そのままプレッシャーとなる。
そういえばダイビングを始めた頃も、「空気が吸えなくなったらどうしよう」という恐怖感よりも、「パニックって醜態をさらしたくねえなあ」と考えてドキドキしていた。また、遊園地でジェットコースターに乗る時も、「事故って死ぬ」ことよりも、「事故ってどうにかなっちゃいそう」という不安にいつも慄いている気がする。

・・・例えば幽霊が怖いのも、「呪い殺される」恐怖よりも、「何をされるかわからない」という未知の体験に対する恐怖心の方が強いのかもしれない。「死」を要求されるのなら、すぐにというわけにはいかないが、覚悟はできる。問題は、幽霊が何を要求しているのかわからないこと。覚悟のしようがない。。
・・・まあ、幽霊に出会ったことなどないのだが。

「背泳ぎ」が苦手なのは、実はスタートだけだ。壁を蹴ってバサロで進む間、鼻に水が入って息苦しくなる。おまけに見えるのは天井ばかり。どうしても立って周りを確認しないと居られなくなってしまう。(覚悟ができてないかあ。苦笑)
荒巻コーチは、背泳ぎのスタートで、生徒の手の位置を気にかけない。好きな位置でさせてくれる。だから、水面に顔をだしたまま、壁を蹴ってスタートできる。両手が体側にあると、顔が水没しないし、目をつぶっていれば天井を見ることがないから、恐さを感じることはない。

もっとも、この腰痛じゃあ、バサロどころか、ドルフィンキックすらまともにできそうもないが・・・。


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アクアビクス33

2011-07-18 23:13:11 | lesson

 
 
 
 

「テニスをやったことがある方、いらっしゃいます?」

スイムトレーニンググローブをつけてのアクアトレーニング中、インストラクターが質問してきた。
・・・苦笑するしかなかった。社会人になりたての頃、テニスにのめり込んで腰骨の疲労骨折。脊椎分離症というやつだ。テニスや野球など、腰を捻り反る動作を何度も繰り返して起こる腰の骨の疲労骨折。
生まれつき体の関節が硬く、特に股関節の可動範囲がせまいぼくは、腰椎に疲労骨折を起こしやすい素因を持っていた。
この脊椎分離症はスポーツをする人の10~30%に見つかるらしいが、腰椎分離症があっても腰痛や下肢の痛みで日常生活に支障がある人は案外少ない。問題は、歳をとってから体幹部の筋力が衰えてくると筋力で体を支えきれなくなり、分離した腰骨より上の上半身が、徐々に前方へずれる病態、“分離すべり症”となる事だ。

負荷を高めてのテニスのスィングに似た動作。爆弾を抱えた腰にちょっときつそうだなと思っていたら、案の定、翌日腰に来た。
会社では一日中、イスに腰掛けてのパソコン作業。このイスに腰掛けた姿勢がメチャクチャつらい。
イスから立ち上がる時に、腰をなるだけ動かさないようにそろりそろりと立ち上がるのだが、そのたびに背中に激痛が走る。

幸いなことに、通勤で駅から歩いている時は、なんとなく背中の筋肉がほぐれて腰の痛みが和らいでくるようだった。ならば水泳をと、この7月で終わってしまう荒巻コーチの水泳教室に参加したのだが、結果は最悪な状況に。

・・・3連休は、すべての予定をキャンセルして、ほとんど寝て過ごす羽目に。
日中、暑いのに寝ているしかないっつうのは、めちゃくちゃつらい。
腰痛が直ったら海に行こうっと。


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ウミウシとナメクジ4

2011-07-17 22:51:42 | プチ放浪 都会編

 
 

マスカラ作業が終わって・・・ん?ほお紅?思わず、アイブローはどうした?と突っ込みを入れたくなるが、かのウミウシ嬢・・・バシッ・・・いや、ミニーマウス嬢は、眉毛を化粧する必要がないのかもしれない。

と、ここで、想定外のことが起こった。電車が錦糸町駅に着いたら、座席に座っていた人々の何人かが立ち上がったのだ。・・・ミニーマウス嬢の隣の座席が2つも空いた。
っつうことで、ぼくはミニーマウス嬢の隣に腰かけることになった。うむ、これでは作業の進捗を観察することができないではないか。
吊革につかまって寝ているフリをしながらならともかく、隣に座ってジロジロ観察するわけにはいかない。まったく想定していなかった事態で、ブログ記事の中止のピンチを迎えてしまった。

しょうがないので、座席で目を閉じる。
・・・目を閉じると、しだいに眠くなる。

しかし、昔は、ほお紅はブラシでと決まっていたような気がするが、なにゆえに彼女はスポンジを使っているのだろう。これも、化粧道具の進歩なのだろうか?
ひょっとしたら、ファンデーションからやり直しということも考えられる。果てしなく続くループ作業。いったい、このウミウシ嬢は、いつまで化粧を続けるつもりなのか・・・。

ここでウミウシ嬢のバッグの中身をかき回す動作が速くなった。んで、出てきたのは携帯。
ん?・・・これは何に使うのだろう。化粧にもハイテク機器が使われるようになったのだろうか。
と思ったら時間をちらっと見て、おもむろに、バッグに携帯をしまう。
と、同時に電車は東京駅へ。彼女は、約1時に渡る作業を終えて、朝のビジネス街へとさっそうと消えていった。

お~い。ウミウシ嬢よ。口紅をつけるの忘れてね??


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ウミウシとナメクジ3

2011-07-16 23:59:13 | プチ放浪 都会編

 
 

電車の中のウミウシ嬢・・・バコッ・・・いや、ミニーマウス嬢を見かけたときは、ちょうど、作業が目の部分に取り掛かっていたところだった。
電車の揺れをものともせずに、細いペンシルの先を使って、器用に色を染め上げていく。
アイシャドー、アイライナー、マスカラへと作業が進捗するにつれ、膝の上のでかい化粧バッグの中身をひっかきまわし、なにやらそれなりの形をしたさまざまなツールが出てくる。その種類、にわかには信じられない数である。ひょっとしたら、あのバッグは異次元につながっているのかもしれない。

次にバッグを1~2分、引っ掻き回してでてきたのは、化粧用の筆先綿棒。綿棒を使って、シャドーを下ラインに。さらに、リンメルのキラキラアイカラーをチップからすくって伸ばしている。
・・・こんな眉や目の細かな細工を、よく鏡を見てできるなと感心してしまう。鏡は左右が逆に映るのだ。つまり、自分の右目の右側に線を引こうとして鏡を見るとその逆。よく鏡を見て繊細なラインがかけるなと感心するが、よく考えたら、ぼくも鏡を見てヒゲを剃れるから大した技じゃないかあ・・・。

とはいうものの、電車の中での細かい作業はやはり厳しいのかもしれない。はみ出たアイシャドーを修正するため、また化粧用の筆先綿棒の出番だ。この細い筆先が中々良い仕事をするようだ。


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