英グラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では、主要排出国の居直りが目立った。中国は世界最大の排出国でありながら、習近平主席は欠席、排出削減目標の引き上げもなし。
産油国のサウジやロシア、石炭産出国オーストラリアも非難を浴び続けることになった。
ただし、理想は再生可能エネルギーによる目標達成だが、現実的には無理。再生可能エネルギーについて回る「発電量の不安定さ」をなくす蓄電技術のブレークスルーが必要だ。
これらをなすにはまだ時間がかかる。となれば、世界中で消費する電力を下げるか、老朽化した火力発電所を最新型にリプレースする、あるいは、原子力発電の割合を増やすことになる。
原子力発電は設置面積の問題解消や管理のしやすくするため、「小型原子炉」の開発が進んでいる。ドイツもフランスも今の所、原発増設の方針だ。
''安全に運用''できるのであれば、原発が今の時代ではベストな選択と言わざるを得ない。